共通の知人の結婚式に参列
結婚して1年が経ったころ、夫と私は共通の友人の結婚式に招待されました。私は新婦の友人としての招待で、夫は新郎の友人としての招待でした。夫婦揃っての結婚式参列は、初めてのことで楽しみにしていました。
しかし、夫はほかの参列者である私の友人に挨拶をされてもずっと無愛想な態度で、挙句の果てには披露宴中私の友人に話しかけられても聞こえないふり。お祝いの席なのに似つかわしくない態度の夫に私はモヤモヤしました。
「君の友人にどう思われようとかまわない」
披露宴終了後、夫は帰宅、私は2次会に参加したため、なぜ失礼な態度を取り続けていたのかを尋ねたのは翌日でした。すると夫は「君の友だちはうるさかった。話したくなかった」と言うのです。確かに賑やかなタイプの友人たちですが、節度は十分守っていました。
友人の悪口を言われていい気持ちがしなかった私は、「せめて挨拶ぐらい対応してくれても良かったのでは? 悪い印象を与えたかもしれない」と言っても「君の友だちに好かれても俺には一銭も入ってこないのだから、何の得にもならない。無駄でしかない」と答えたのです。
この夫の発言に「交友関係すら損得勘定で判断する悲しい人だったなんて……」と衝撃を受けました。
ひとまず友人紹介を諦める
夫には、自分の友人とも仲良くしてもらって、家族ぐるみの付き合いの輪を広げたいと思っていた私にとって、この夫の発言はかなりショックでした。ですが、そんなドライな考え方の夫を友人に紹介しても、夫も嫌がるし友人にも失礼だと思い、私の望んでいた「家族ぐるみの付き合い」は諦めることにしました。
ただ、人として損得勘定だけで人間関係を判断することは良くないと夫にはわかってほしかった私。言葉にすると喧嘩になってしまうため、私は数日間、徹底的に夫に冷たく接するという実力行使に出ました。
すると、私の態度に疑問を持った夫は「何でそんなに冷たいの?」と聞くので「私があなたにやさしくしても、お金くれるわけじゃないから。無駄だからだよ」と伝えると、夫は私の友人に対する発言を大いに反省している様子でした。
ただ、反省しても、夫の根本的な考え方はそうすぐ変わらないと思い、その後もしばらくの間、友人に夫を紹介することは控えました。
結婚して、しばらくの間私の友人関係に付き合えなかった夫。しかしそんな夫も転職して会社で人と接する機会が増えた影響か、少しずつではありますが、私の友人との付き合いに参加できるようになりました。
一気に大人数を相手にするのは精神的に負担が大きいようなので、夫のペースに合わせつつ、友人は1人ずつ紹介するようにしています。そうすることで、夫自身も考え方が変わってきた様子。今では私の友人家族とも一緒に遊べるように。
私の夢だった「家族ぐるみのお付き合い」が叶った今日この頃です。
著者/まさの
イラスト/おみき
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