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「ぜんぜん足りない!」結婚後によくある金銭トラブル・失敗とは?【FP監修】

「結婚したらお財布は一緒にするべき?」「夫婦で協力してお金を貯めるにはどうすればいいの?」など、今後の家計管理で悩んでいませんか? 知識が浅いままなんとなく家計簿を付けているだけでは、いざ老後を迎えたときに「貯金が足りない!」と絶望してしまうことも少なくありません。そこで今回は『結婚後のお財布事情』をテーマに、ファイナンシャル・プランナーである山本昌義氏に詳しくお話を聞きました。『結婚後のお財布事情』第1弾となる本記事では、「結婚後によくある金銭トラブル・失敗談」をご紹介します。

「教育費も老後資金も足りない…」結婚後によくある金銭トラブル・失敗とは?【FP監修】

 

答えてくれたのは……
ファイナンシャル・プランナー 山本昌義氏(山本FPオフィス 代表)

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年8月に山本FPオフィス開業。現在は日本初の「婚活FP」として、お金と恋愛・婚活・結婚・離婚などの両面に精通し、さまざまな相談・執筆・講師活動を行っている。最近ではオンライン児童館にてライフプランセミナーも随時開催中。

 

結婚後によくある金銭トラブルとは?

「当事務所にご相談に来られる既婚女性からよく聞くのは、

 

  • 夫がお小遣いが少ないと文句を言う
  • 収入格差があるのに夫が多く負担してくれない などです。

 

また、最近では、新型コロナウイルス感染症の影響によって失業や転職が増えたことが関係し、

 

  • 専業主婦・パート主婦世帯の夫の収入が下がった
  • 夫が失職した という声もよく聞きます。

 

しかし、最近で最も多いのは、既婚男性からの

 

  • 妻が働いてくれない
  • 妻の浪費が目立つ といった、女性側への不満です。

 

夫側からの相談が増えた理由は、一番は夫の経済力低下(新型コロナウイルス感染症も関係しています)にあります。また、共働き世帯が増えたことや、教育費や老後資金への不安が増したことも一因といえます。

 

こういったことから、家計に非協力的な妻側の姿勢に対して、夫側が「自分は苦しいなか未来のために頑張っていて、世の中の多くの女性はしっかり家族のために働いているのに、お前は何をやっているんだ!」と、不満を抱くケースが増加しているのです。なかには、本気で離婚を考える男性もいらっしゃいます。」(山本氏)

 

家計管理のよくある失敗談

「また、普段からよく聞くのが、

 

  • お財布別々でお互いに貯金ができていなかった
  • 十分にしていると思っていた貯金額が全然足りなかった といった失敗です。

 

上記のような失敗は、夫婦ともに「家計が赤字にさえならなければ大丈夫」という心理を持っている場合にたびたび起こり得ます。このような夫婦は、子どもの大学入学時など「相応の貯金が必要になるタイミング」になって、ようやく貯金が足りていないと気付くケースが大半。あるいは、定年・老後が迫る50歳を過ぎたころに、お金が足りないと判明することもよくあります。

 

なかには、家計管理ができていないのに家計簿さえ付けていない、家計管理の意味や大切さがわからない、といった方もいらっしゃいます。」(山本氏)

 

夫婦間の家計管理で失敗しないためには?

「今は、年収1000万円世帯でも家計破綻する時代。年収1000万円の世帯で特に贅沢している気がなくても、貯金する気がなければ、お金は十分には貯まらないからです。貯蓄が十分にできない生活水準を続けた場合、些細なことで簡単に家計破綻してしまうのです。

 

一番ありがちなのが、「専業主婦・住宅購入・子沢山」のケース。それと同時に、教育費は進学するたびに上がる性質なのにもかかわらず、最近では40歳を過ぎれば大手企業でもリストラや降格人事の対象になりかねません。そのうえ、40歳を過ぎると満足な就職や転職が厳しくなるため、これらが重なることによって、40歳ごろから家計が破綻する人が出てくる傾向にあるようです。

 

そこで、家計破綻をしないために重要なのが、「生活が苦しくならないよう、しっかりライフプランを立て、できれば子どもや家のことなども計画的に行動すること」です。

 

ちなみに、ライフプランとは、簡単にいえば「人生設計」です。今後の人生をどう生きていきたいかを考え、同時に大きなイベント(結婚・出産・住宅購入・子どもの進学など)でいくら必要になるか考えて、収入などのお金事情を生涯スパンで計算します。すると、「このままでお金が足りるのか、いくら足りないのか」がわかるため、足りない場合には「ではどうやって足りるようにするか」を考えることができるのです。つまり、ライフプランをつくることで、例えば「共働きにすることが必要か、そのタイミングはいつか」「余暇費はどれくらいまで使えるのか」などの対策が計画できます。ライフプランを作成することで、「未来を見据えて余裕をもってお金の準備ができる」のです。

 

ちなみに、ライフプランの作成にはどうしても相応の金融知識が必要になるため、できればファイナンシャル・プランナーに作成依頼することをおすすめしますが、まずは自分で簡単に作成することも可能です。その場合は、インターネットで「ライフプラン 作成ツール」「ライフプラン 表」などと検索してみるといいでしょう。」(山本氏)

 

 

コロナによる世界的不況が続き、大企業でもリストラや降格人事が起こり得る現代では、年収1000万円の世帯で特に贅沢していなくても、簡単に家計が破綻してしまいます。「家計が赤字になっていないから大丈夫」「相手が貯金してくれているはず」と思っていても、実は貯金ができておらず、あとになって教育費や老後資金が不足するケースが多く見られるのです。家計破綻を防ぐためには、夫婦でライフプランをすり合わせ、余裕を持って貯金しておくことが重要です。

 

次回は、今回の内容を踏まえて「お財布一緒、お財布別々のどちらがいいの?」をテーマに解説いたします。

 

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