2021年12月に公開された、タイチョーさんが生理を体験した動画では、経血の不快感を再現するためにナプキンにジェルを塗ったものを実際につけ、生理痛を再現するために腰に4リットルの水を巻きつけて生理のつらさを体験。この動画の再生回数は282万回を超え(記事公開時)、「厳密には違う感覚だとしても、男性が体験してくれるだけでうれしい」「こうして理解してくれようとすることが大切」と多くの女性たちから関心を集めました。
今回は、先の動画公開後に投稿された、タイチョーさんがより女性への理解を深めるため、VR体験システムを使い、電気で再現された「生理痛」を体験するという動画をご紹介します。
生理痛を「電気」で再現
タイチョーさんが向かったのは奈良女子大学。ここで、奈良女子大学と甲南大学の研究チームが共同開発した、生理痛のリアルな痛みを再現したVR体験システムを使って、生理時のおなかの痛みを体験します。
奈良女子大学の佐藤准教授(画像左)によると、この体験システムは、電気刺激によって筋肉を収縮させ、生理時に締め付けられるようなおなかの痛みを再現しているとのこと。生理痛の不快感をよりリアルに再現するため、痛くなったり、痛くならなかったりと強さや頻度が不定期に繰り返されるようです。
タイチョーさんは「めちゃくちゃ怖い」と口にしつつも、「この体験を通して生理痛の理解が深まればうれしい」と力強く語ります。理解しようとしてくれる姿勢が素敵ですね。
まずは6割の強さで
電極パットをおへそ部分に貼りタイチョーさんの準備は完了。最初は本来の強さではなく、6割の強度で体験してみることに。
体験が始まると、おなかに手を当て「きてるきてる……」「痛い痛い!」と、おなかに痛みを感じたよう。最初は立って耐えていましたが、その場にうずくまってしまう場面もありました。
佐藤准教授から「どうでしたか? 耐えられそうですか?」と聞かれ、普段感じない痛みに動揺しながらも、「女性が耐えているのなら、耐えるしかない」と覚悟を口にしたタイチョーさん。いざ、本番へ!
生理痛を体験しながら、日常生活を送ってみると…?
本番の痛みがスタート。すぐにおなかに手を当て、タイチョーさんは痛みに必死で耐えている様子。この状態で、「掃除、仕事、床の物を拾う、プレゼン」という、多くの女性もおこなう日常的な行動をしてみることに。そこでタイチョーさんが感じたことは……。
「生理痛がつらくても休めない」
「生理痛でつらいときも日常生活を送らなければいけない」ということに、「これは負担になるなぁ……」とそのしんどさを実感したようでした。
「痛みをコントロールできないストレス」
痛みが強くなったり治まったりと波があるので、この波が読めず、コントロールできないことにとてもストレスを感じたそうです。
そして、生理痛を体験しながら、プレゼンをおこなっていると……タイチョーさんの体に異変が。
なんと、タイチョーさんの額には冷や汗が。「ストレスしかないし、これはイライラしてしまう」と口にするほど、つらい痛みを感じていることがわかりますね。
そのほかにも、「おなかを押さえていないと不安」、「急な痛みで集中できない」、「動くことがつらい」「丸まっているほうが痛みは和らぐ」「違和感、重み、冷えがすべて襲ってくる」と、生理痛を感じながら日常生活の行動をしてみて、そのつらさを肌で感じたようです。これらのタイチョーさんが感じたことには、「共感できる!」と思う女性も多いかもしれませんね。
実際にタイチョーさんが駆けつけたことのある救急現場でも、生理痛でうずくまって動けなくなってしまっていた女性がいたそう。そのときの女性のしんどさを改めて実感することとなったそうです。
体験を終えて
普段の行動の一部しか体験していないけれどと前置きをしたうえで、「これを毎月、数十年間やってくださいと言われたら、『嫌だ』と言ってしまいたくなる」とタイチョーさんは振り返りました。タイチョーさんにとって想像以上に過酷な体験だったようです。
そして、タイチョーさんは改めて「生理痛のリアルを多くの男性に知ってほしい」こと、「生理痛への理解を深めて女性に寄り添ってあげることは大切」だと、視聴者に力強く語りかけました。
まとめ
電気を用いて、よりリアルに近い生理痛を体験したタイチョーさん。身をもって生理の痛みやつらさを理解しようとしてくれることは、女性からすると本当にうれしいことですよね。この動画のコメント欄にも、女性たちからの「男性がこの体験をしてくれることにものすごく価値がある」「感動してしまいました」というコメントがたくさんついていました。
タイチョーさんの体験を通して、よりたくさんの人に「生理への理解」が深まったのではないでしょうか。
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画像提供・協力/レスキューハウス
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