抱っこひもで寝かしつけていると……
娘が1歳4カ月のときのお話です。その日は昼寝が長かったせいか、21時になっても眠れずに娘はグズグズしていました。私は布団で寝かせるのをあきらめ、抱っこひもで寝かしつけることにしました。
しばらく抱っこひもで揺れていると、娘はだんだんと眠くなってきたようで、私の胸に顔をこすりつけ始めました。娘は眠る直前に左右に首を振りながら毛布や私の胸にゴシゴシと顔をこすりつける癖があるので、このときは「あぁ〜。やっと寝てくれる」と思っていました。しかし、このあと予想をしていなかった事故が起こるのです。
娘の下まぶたはひっくり返り、出血
「なかなか寝ないなぁ」と、パッと娘の顔を見ると、娘の左目の下まぶたがぐりんとひっくり返っていました。あっかんべーをすると見える薄ピンクの粘膜が、飛び出して真っ赤に腫れて目の半分を覆っているのです。私はパニックになり、お風呂に入っていた夫に助けを求めました。
夫に状況を説明して相談ダイヤルに電話をしようとしたとき、娘の目から血が流れ始めたため、これは緊急だと判断し救急車を呼びました。すぐに来てくれた救急隊員さんもあまり見ない症例だったようで、受け入れてくれる病院を探すために電話をかけてくれたのですが、なかなか状況が伝わりません。
ひっくり返った下まぶたは……
やっと見つかった少し遠い病院へ運んでもらい、小児科の先生の診察を受けることができました。幸い出血は目からではなく下まぶたからですでに止まっており、まぶたのひっくり返りは形成外科の先生が、その場で手で押して戻してくれました。翌日、かかりつけの眼科で眼球に傷がないことも確認してもらいました。
今回の事故の原因は、私が着ていたパジャマのボタンに下まぶたが引っかかってしまったことでした。娘に痛くて怖い思いをさせてしまったことを本当に申し訳なく思います。 次の日すぐに私も夫もボタンやその他装飾が付いた洋服はクローゼットの奥底に封印しました。
よく考えればボタン付きの服に顔をこすりつけることの危険性は予想できたはずです。この体験をきっかけに、娘の身の回りの危機管理を今まで以上に意識するようになりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:望月純菜/女性・主婦。2022年に生まれた女の子のママ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています