手術前夜、麻酔科の先生がやって来て…
手術前日は、先生や看護師さんの説明を受けるほかにも、へその掃除をしたり、アンダーヘアの処理をチェックしてもらったりと、何かとすることがありました。
そして、以前出会ったがん友さんとも再会!
同じような境遇の人と、バカ話をできるだけでも、ものすごく気持ちが軽くなります。
手術の前日は絶食のため、のんびり過ごしていたら、麻酔科の先生がやって来ました。
先生が言うには、手術の前日は緊張して眠れない人もいるらしいです。
先生から睡眠導入剤を出そうか?と聞かれましたが、私は自分で驚くほど緊張しておらず。
「大丈夫です」と伝えました。
「子宮と卵巣取るのに、なんの感傷もなかったのかよ」と今になると自分でも思うのですが、手術前日の私には、本当にあまりそういったものはありませんでした。
がんになったことや、手術で子宮や卵巣を取るということは、私には変えることのできない物事でした。
自分に変えられないことで、ジタバタしたってしょうがない。
だったら、落ち着いて、どーんと構えていたい。
自分にそう言い聞かせたていたのだと思います。
だって、どうしようもないことは、心配してもどうしようもないし。
心配してもどうしようもないから、心配しないことにしよう。よし!
……という流れでへらへらしていたら、周りから「無理してない?」とかえって心配されました。
そりゃ、してるよ。無理なんか。
無理して何も感じないようにしていたから、感傷も感じないわけで。
それでも、「まぁ、仕方ないしな!」とつぶやくと、不思議と受け入れられるというか、自然と足元が固まり、背筋がスッと伸びて、呼吸がラクになる気もするのでした。
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「仕方ない」という言葉は、腹が据わったいい言葉だと思うと、とりだまりさん。手術前に眠れない人もいれば、そうでない人もいて、本当に人それぞれなのですね。
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