夫が食事後すぐ寝る人だと発覚
私たちは大学時代からの付き合いで、夫の就職を機に結婚し、2人で暮らし始めました。夫と住むようになって、私は、夫が食事のあとすぐに寝てしまうことが多いと知り、とても驚きました。恋人時代に、夫は一切、そんな素振りを見せていなかったからです。
私の実家では、父が食事のマナーにうるさかったこともあり、食事のあとすぐに横になろうものなら「食べてすぐ横になったら牛になるよ!」と脅されていた(よくよく考えると、ほぼファンタジーに近い謎の脅し文句ですが)ので、夫の行動には大きなカルチャーショックを受けました。
食後のんきに寝る夫にイライラ
そのため、私は、食事が終わるとすぐ横になり、ひどいときにはいびきをかき始める夫を見て、毎回イライラしていました。そして、ついに我慢の限界を迎え、「なんでここで寝るの? だらしないよ! 寝るのを我慢できないわけ?」と、夫にきつい言葉をかけてしまいました。
しかし、夫に話を聞いてみると、「一日中仕事をした疲れが溜まっているせいで、夜になると眠気がひどくて……。気付くと寝てるんだよね。我慢しようとしても、疲れているから寝るのを我慢できないんだ」とのこと。
確かによく考えると、夫が夕食後すぐに横になるのは、ほとんどが仕事のある平日の夜です。それに、夫はもともと夜ふかしが苦手。夜遅くまで起きていることができない夫は、仕事がない日でも、気絶するように寝てしまうことが少なくありませんでした。
体質的な理解と慣れでイライラは解消
さらに、結婚当初は就職したばかりだった夫。慣れない仕事を一日中こなすため、余計に疲れを溜めやすく、そこに食後の眠気と夜という状況が重なると、どうしても眠ることを我慢できないようでした。私は、いっそベッドで眠ることをすすめましたが、夫の意見としては「ベッドで寝ちゃうと朝まで起きられなくて、お風呂や明日の準備ができなくなっちゃうから。寝てしまうなら、寝入ってしまわない場所のほうがいいんだ」とのこと。
また、大学時代よりも自由時間が少なく、睡眠時間を確保しにくいこともあり、常に睡眠不足だった夫。夕食後に、夫が一旦リビングで仮眠をとったとしても、その数時間後に再びベッドに入るとすぐ眠っていたことから、私は「本当に疲れているんだなぁ」と理解しました。
私としても、しばらく一緒に暮らすうちに、夕食後に夫がすぐ横になることにだんだんと慣れていき、問題は自然と解決していきました。
今は仕事に慣れたこともあり、夫は食後でも前ほど頻繁には横にならなくなりました。一方、私も夫が夕食後にリビングで仮眠をとっているのは、もはや当たり前の光景となりつつあるため、とくに何も思っていません。やはり、結婚生活では相手への理解と、ある程度の慣れが重要なのかもしれないな、と感じた出来事でした。
著者/百田
イラスト/おみき
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