友人の出産に付き添うことに…
友人が5人目を妊娠していたときのこと。
友人宅へ行った際、陣痛が強くなってきたと言われたので私は陣痛タクシーを呼び、一緒にタクシーに乗りました。途中、友人は「ヒーヒーフー」とかなりつらそうだったので、私は助産師さんに連絡。
産院までもう少しというとき、友人が「生まれそう」と一言。「えー!どうしよう」と思いつつ、「もう少しで着くから頑張って~」と声をかけたのですが……。
えっ、もう生まれちゃう!?
次の瞬間、「ダメだぁ〜」と言って、赤ちゃんがツルっと出てきてしまいました。私が赤ちゃんを取り上げたのですが、どうしていいかわからず慌てていると、友人が「泣かせて〜」と言うので、必死で背中をトントンして泣かせました。
なかなか泣かなかったので一瞬焦りましたが、ちゃんと泣いたのでひと安心。それから産院に着くまでの間、赤ちゃんと友人がへその緒でつながっていたので、どうしようもできず、私はすごい格好で赤ちゃんを抱っこすることに。案の定、筋肉痛になりました。
助産師さんには、「赤ちゃんにタオルをかけてあげたら満点だった」と言われましたが、そんなことを考える余裕もありませんでした。とにかく無事でよかったとひと安心。
友人関係はいまも続いており…
無事に生まれてきたのでよかったのですが、何かあったらと思うと恐ろしいです。タクシーの運転手さんも陣痛タクシーとはいえ、「実際にタクシーで生まれちゃったのは初めて」と言っていました。
その後、友人の夫も駆けつけ、私がいなかったらタクシーで産めなかっただろうと感謝されました。いまも友人関係は続いており、このときの赤ちゃんは小学生になりました。少しずつタクシーで生まれたことを話していますが、もう少し大きくなったらきちんと伝えたいです。
友人の出産に付き添ったところ、タクシーの中で生まれたという本当にありえないような体験でした。出産は、看護師さんや助産師さんがいて、環境が整った中で生まれるのが当たり前だと思っていましたが、「本当に何が起こるかわからないもの」と感じた出来事です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:kazueno/女性・主婦。2人の娘を育てる母。少しずつ自分の時間増えてきたので、パートを始めました。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています