手術のため全身麻酔をおこなったとりだまりさん。全身麻酔による副作用で震えや吐き気に耐え、鈍い痛みを抱えながらひと晩を過ごします。翌朝も痛みや吐き気は続きましたが、腸閉塞予防のため歩行練習をすることになるのですが、上半身を起こすだけで吐き気を催すとりだまりさん。そんなとりだまりさんに容赦なく、鬼となった看護師は「無理でも立つ!」「吐いても立つ!」と厳しく接しました。
術後1日目の歩行練習後、あまりのしんどさで「痛み止めを替えてください!」とリクエスト。すると効果てきめんで、痛みがまったくなくなりました。痛みがなくなったことで気持ちがラクになり、周りを見渡す余裕が出てきました。そして、ようやく手術を終えた実感が湧き、なんとも言えない喪失感を感じて……。
子宮頸がんの手術を終え、子宮と卵巣を失い…
痛み止めの種類を変えてもらったら、びっくりするほど痛みを感じなくなりました。
痛みがないって、なんて幸せなんだろう!
苦痛が消えた反動で、気持ちがラクになり、周りを見渡す余裕も出ました。
そして、ストレスも影響しているのか、自分の汗が獣のようなにおいになっていることにも気付いた私。
点滴で入れている薬のにおいと、獣のような汗くささが相まって、「お願いだから、誰もそばに来ないで!」という状態に。
そんなワイルドな香りを放ちつつ、2日目の夜がやって来ました。
夜になって、ようやく手術をした実感が湧きました。
元々、子どもを持ちたいという欲がほぼなかったので、がんになって子宮と卵巣を取ると言われたときも、「女性ホルモンが出なくなって、女らしくなくなったら嫌だなぁ」と、それくらいにしか考えていませんでした。
ただ、実際に子宮と卵巣がなくなると、何とも言い表せない喪失感が……。
「産まない」のと、「産めない」のは、同じことではないようです。
「産まない」は自分の選択の結果だったりするけど、「産めない」は産むことも産まないことも、自分じゃ選べないってことだからなぁ。
選べないと、なんだか希望を奪われたような気がしてしまう。
初めから産む予定なんてなくても、「なんだかなぁ」と感じてしまうのです。
とはいえ、時間は巻き戻せないし、おかげで私は今も生きていられるわけだし。
ありがとう、というのは、ちょっと違う気がするけれど、子宮と卵巣、いなくなってしまったあなたたちのおかげで、私は今も生きてるよ。
子宮と卵巣が自分の体からなくなったことを実感し、がんが判明してから初めて少しだけ泣いたと、どりだまりさん。喪失感を受け入れるのは、つらいものですよね。
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