そろそろかな?と思っていたけれど
小学4年生のころ、当時仲のよかった友だちが「生理が始まった!」と初経を迎えたことを私に話してくれました。その話を聞き「きっと自分もそろそろくるはずだ!」とソワソワしていた私。
初経がくるのを待っていた反面、所属するスポーツクラブで毎日キツい練習をしていたため、「生理になって練習しづらくなるのは嫌だなあ」という思いも……。それでも、友だちに生理がきたと告げられた日から「私はいつくるかな」と気になるように。しかし、結局生理はこないまま、私は小学校卒業を迎えました。
周りの変化に焦り始めて
中学生になると、友だちが次々と初経を迎えていました。思春期ということもあり、友だち数人で集まると、体の変化の話や恋愛話などに花を咲かせることも。しかし、これまで「部活一筋で恋愛経験なし・初経もまだ」だった私は、そんな話についていくことができず、次第に焦りも出てきて……。
さらに、そのころから初経がまだであると友だちに伝えると、「え、まだ生理きてないの!?」と言われるようになったのです。その度に、私は初経がこないことに不安とストレスを強く感じるように。
1人で抱えきれず、母に相談すると「お母さんも遅かったから大丈夫よ」という言葉をかけてくれ、私はその言葉を信じて過ごしていました。
中学卒業のタイミングでも…
中学校の卒業式が間近なっても、私には初経がきていませんでした。そして卒業式前日、「自分の体は周りの子たちと違っていて、病院に行かなきゃないけないのかな」とモヤモヤしていた私に、「高校生になっても生理がこなかったら、1回病院に行ってみようか!」と母が明るく言ったのを今でも覚えています。きっと、私を過度に不安にさせないために明るく言ってくれたのだろうなと感じています。
しかし、卒業式が終わりお手洗いに行くと、私がずっと待ち望んでいたことが……。生理がきていたのです! 生理がきたことへの安堵感とうれしさで、卒業式に来てくれていた母のもとへ走り、抱擁を交わして2人で喜びました。
初経が遅かった私は、友だちからの心ない言葉で不安になったり、周りと比べて悲観的になったりしました。今でも生理に伴う体調不調が起きることがありますが、「生理がこない体なのかも……」と悩んだ過去を思い出すと「生理が順調にくる」ことも当たり前ではないのだな、と改めて考えさせられます。
著者/みどりここな
イラスト/おみき
監修/助産師 REIKO
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