突然生理が始まり大慌て
私は小学6年生のときに生理が始まったのですが、そのあとしばらくは3週間で次の生理がきたり、2カ月間こなかったりと周期が安定しない時期が続きました。そして、その日も突然生理が始まりました。
今考えるとそんな状況であれば常にナプキンを持ち歩いて然るべきですが、幼かった当時の私にはナプキンを常時携帯するという発想はまるでありませんでした。
私は突然の出血に慌てましたが、友人にナプキンを貸してということが恥ずかしく、どうにか自分だけで対処しなければと焦りました。
トイレットペーパーで対処
何か方法はないかと考えた私は、「そうだ、トイレットペーパーを何重にも重ねて当てれば血が外にもれない!」と浅はかな思いつきをしました。そしてトイレットペーパーをぐるぐると巻き取ってパンツの中に入れるという対処をし、「よし、これでもう大丈夫」と意気揚々と教室へ戻りました。
しかし、もちろん大丈夫なはずはなく、30分もするとクラスメイトから「〇〇ちゃん! おしりに血がついてるよ!」と慌てて小声で私に伝えてくれました。驚いておしりを見ると、スカートのお尻部分に、少量ながら経血が付いていました。
私はその状態が恥ずかしくてたまりませんでした。
恥ずかしい思いをしながら保健室へ
私は恥ずかしさをいっぱいに抱えながらも、保健室にナプキンが用意されていることを思い出し、経血を手で隠しながら急いで教室を飛び出しました。
無事に保健室に到着し、保健室の先生に事情を話すと、ナプキンをもらうことができました。また、体操服を貸してもらって着替え、スカートの経血をすぐに落としてもらえたのです。
すべての処理を終えた私は、何ごともなかったような顔で教室に戻ることができました。そして、クラスメイトには、この失敗を知られることなく、その後の1日を過ごすことができたのです。
今思えば、おしりの経血を発見したクラスメイトが大声を出していれば、私の失敗がクラス中に知られていたはず。彼女に知られたことすら恥ずかしかった私ですが、幼いながらに気づかいのできたクラスメイトには感謝しかありません。
また私はこの出来事をきっかけにナプキンを持ち歩くようになり、ナプキンという製品のすごさと大切さを改めて実感したのでした。
著者/百田
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 REIKO
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