夫が「転職したい」と言い出し…
夫が勤めている会社は、製造業の中では業界大手で、その分野では世界的なシェアも占める大企業です。昔ながらの日系企業という雰囲気で、残業はなく有給消化も積極的におこなっているホワイト企業だと私は考えていました。
しかし、実際に勤めている夫は、なかなか問題が改善しないスピード感の遅さに不満をもっていたようなのです。このままだと将来的に会社の経営にも明るい未来が見えず、自分のキャリアアップにもつながらないから転職活動をしたいのだと、私に話してくれました。また、結婚と同時に夫の会社から遠いところに引っ越したので、通勤時間がかなり長くなってしまったことも、夫が転職を考えた理由のひとつだったようです。
転職活動、ちゃんと進めてる?
夫に「転職したい」と言われたのが2021年の10月ごろだったので、私は自分が転職活動をした経験を踏まえて、夫の転職活動も年明けには落ちつくだろう、と予想していました。
私に転職の意向を打ち明け、まずは転職エージェントと面談をおこなった夫。しかし、その後はまったく進展がなく、年が明けても転職活動は一向に進みません。夫の様子を見ていたのですが、履歴書や職務経歴書を作ったり面接活動をしたりといった、転職活動を進めている様子がまったく見られないのです。
2022年2月、夫が「転職をしたい」と言い出して3カ月が過ぎたころ、私はついにしびれをきらしました。「転職活動はいつごろに終わらせようと思ってるの?」と夫に聞いたところ、なんと、「特に期限は決めてない。今の会社よりも良いと思ったところがあったら、そのときに応募していくつもり」と言うのです!
2人の将来を考えてほしい
夫が転職したいと言い出したときは、「夫の人生なのだから、夫の判断にまかせて私は様子を見よう」と思っていましたが、期日を決めていないことがわかり、私は驚いてしまいました。もうすぐ私は30歳になることもあり、子どもも早く欲しいと思っていたので、「2人の人生設計も考えて、転職活動をしてほしい」と、夫にそっとお願いしました。
しかし、私の行動は杞憂に終わりました。ちょうどそのあと、夫は興味をもった企業を転職エージェントから紹介してもらい、これまでまったく動きのなかった転職活動が一気に進展し、あっという間に内定を獲得したのです。
夫いわく、これまでの経験を高く評価してもらえたそうで、年収はアップ。会社は自宅に近いところになり、会社のスタンスもスピード感がありそう、と自分の転職活動の結果に満足していました。
2021年10月に「転職したい」と言い出した夫は、2022年4月に無事に転職に成功。私にしてみれば、ホワイトの大企業に勤めていた夫がまさか転職をするとは予想外で、プロポーズをされたときや、結婚届を出したときに描いていた未来とは、また違う未来を送ることになりそうです。
今はまだ2人だけの生活なので、お互いに迷惑がかからないのであれば、お互いに自分のやりたいことを優先して生きています。今後も、家族といえども独立したひとりの人間として相手の考えを尊重し、応援できる関係性でいたいと思います。
著者/mgmg
イラスト/sawawa
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