やっと気持ちをわかってくたとよろこんだ矢先に、パパが導き出した結論は「俺が留守番するから、ママと母さんで観に行けばいいじゃん」。息子より義母を優先している態度に怒り出す主人公に対し、「これが一番丸く収まるだろ?」と言うパパ。
バァバに観に来てほしいよな?
ママの猛抗議によって、ママとパパの2人で発表会を観に行くと話はおさまったのですが、後日、学校から帰って来た息子に……。

「バァバに観に来てほしいよな?」と聞いたのです。
ええっ!?

息子はパパとママが来ると思っていますが、おばあちゃんに来てほしいか聞かれたら「うん」って言うに決まっています!

“もしや義母に何か言われたのでは!?”
一旦、解決した問題を蒸し返すようなやり方に頭にきて、ついつい口を出しそうになるママですが、息子の前で言い争いをしたくないので、グッとこらえて見守ります。


しかし……。
“もし息子が、私や夫より義母に来てほしいと思っているとしたら?
そのときはもう何も言えないな……”
息子の答えは……。



「うん! 来てほしい」と満面の笑みで答える息子。
「だよな! やっぱりバァバに来てほしいよな」とドヤ顔のパパ。
「でも、2人しか来られないんでしょ? パパとママはどうするの?」と息子のもっともな質問に、パパの表情が固まります。
◇ ◇ ◇
一度決まったことを子どもの前で「バァバ来てほしいよな?」と聞くのは、子どもに余計な選択の重さを背負わせてしまいす。席数に限りがあるなら、誰が行くかは大人同士で静かに決めること。そして、子どもには“迷わなくていい安心”だけ渡してほしいですね。
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あべかわ