宿にいても異文化体験
生理前や生理中は眠気が強く、観光地を回る気力もなかったので、ほとんど宿で過ごすことになりました。しかし、その宿はいるだけで、異文化をたくさん感じることができる宿だったのです。
私が泊まった宿は1泊1,100円で、アパートのような雰囲気でした。部屋の椅子は座っただけで壊れ、水道の蛇口はひねっただけで取れます。また、近くの部屋の欧米人男性は、1日中玄関の扉を全開にしています。さらに、扉の下から侵入してくるトカゲ……。
生理中のため、1日の大半を動画を観て過ごすという、日本と変わらない日々のように思いますが、その宿にいるだけで何かしらの驚きがあり、その1つひとつが思い出になったのです。
徒歩圏内のカフェへのお出かけも刺激的!
生理期間中も、徒歩圏内の場所であれば、外出できる体調の日もありました。ある日、徒歩5分のところにあるカフェに行ったところ、カフェまでの道のりで野生のリスに出合ったり、見たことのない食べ物を売っている人を見かけたりしました。
また、入ったカフェにはお客さんがいませんでした。さらにエアコンが付いていないのか気温は30度を越えてとても暑く、店内で汗をかいていると、店員さんが「エアコン付ける?」とエアコンを付けてくれました。
お客がいないときはエアコンを消すという、エコ精神が素敵だと思いました。その後、カフェは混雑し始め、店先に書いてある営業時間を過ぎても店は閉まる気配はなし……。日本よりも時間にルーズで、ゆとりのある雰囲気が楽しめました。
フードデリバリーまで全然違う!?
生理中は買い物に行ったり外食をしたりする元気があまりなかったので、フードデリバリーを頼むことが多かったです。タイのフードデリバリーは、日本よりも安いし早く届くしで、とても便利。送料込み約400〜800円の食事が、早ければ15分で届きます。ハンバーガーやピザ、牛丼、トーストなどいろいろな物を食べました。
中でもタイティーのタピオカミルクティーは絶品で、何度も頼みました。ただ、飲み物がビニール袋に入ってくるのには驚き! 輪ゴムで袋の口を閉めてあるのですが、閉め方が絶妙でこぼれたことは一度もありません。日本でも採用してほしい方法です。
タイでの生理期間中は無理をせず、宿にいたり、徒歩圏内の場所に行くだけでした。それでもたくさんの異文化を経験できたのは、安宿を選んだり、田舎街に滞在したりしたからかもしれません。東京の実家マンションから出たことのない私には、かなり刺激的でおもしろい毎日でした。
著者/あめ
監修/助産師 REIKO
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