子育てに意欲的な夫に感動
当時、コロナ禍などもあり、すっかり運動不足になった息子たち。公園へ遊びに誘うも行きたがらず、長男はぽっちゃり体型に。体も硬いので、けがしやすくなりました。
そんなとき、見かねた夫が「スポーツスクールに通わせよう」と提案。共働きで忙しいのに送迎までも……と気が乗らない私に、夫は「大丈夫、俺が送っていくから!」と男前に言うのです。夫の子どもを思う気持ちに感動し、長男と次男を通わせてみることにしました。
運動を始めたのに!?
スポーツスクールが終わり、帰宅時間は19時。私が夕飯の用意をしていたところ夫からLINEが届き、「子どもたちがおなかが空いたとうるさいから食べて帰る」と書いてありました。夫と子どもが帰宅してから何を食べたのか聞いてみると、なんと牛丼でした!
私はすぐ、「せっかく運動したのに意味ないじゃん!」と夫にツッコミを入れました。そのとき夫は苦い顔で「わかったよ」とぼやいていましたが、結局、毎週習い事が終わったら外食するのが習慣になってしまったのです。当然、長男の体重は増える一方でした。
月曜の夜なのに義両親まで誘って
あきれて夕飯を用意しなかった、ある日の習い事終わり。突然の電話で「今から母さんたちと夕飯食べるから、おまえも娘を連れてきて」と言う夫。もう車に義両親は乗っており、スピーカーで話している様子で、とても断れない状況でした。
習い事は月曜日の夜で、明日からの仕事や育児、家事を考えると、本当におっくうだった私。私が車に乗ると耳元で夫が「高級焼肉おごってくれるって! 孫にも会わせられて、一石二鳥だろ」とささやいたのでした。
子どもたちは限界、20時からの焼肉
焼肉屋は長蛇の列。ようやく席に着いたのが、20時でした。夫は「いっぱい食べようぜ」と言い、一番太ってほしくない長男にたくさん食べさせていたのです。帰宅すると21時を超え、次男が疲れたと機嫌が悪くなり、暴れ出しました。
そんなときに寝ようとする夫。私は「寝るのは私、あなたは子どもを寝かせて家事を終わらせてから寝て」と寝室にこもり、ドアの鍵をかけました。ドアの外ではテンションが上がって眠れない娘が走り回る音が聞こえました。
その日はドア越しに夫と話し、長男の運動不足のための習い事だから、終わったらすぐ帰ってくるように伝えました。しかし、いまいちピンときていない夫。私はいい機会だと思い、その日の子どものお世話は夫にまかせることに。あとから反省した夫に、相当大変だったと聞きました。
現在も習い事は続いていますが、夫は仕事が多忙になってしまい、私が送迎しています。最初は長男のためにと張り切った夫でしたが、結果、不要な外食が続き、夫の考えの甘さに振り回された体験でした。
著者:巳村糸/30代女性・会社員。9歳、6歳、1歳の子どもを持つアラフォーママ。子育てを両親に頼っていたが、コロナ禍で突然孤独なワンオペが始まる。趣味は断捨離。産休中に収納アドバイザー2級を取得。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています