生理中でもレッスンに集中したい
バレエのレッスンでは、指定のレオタードで練習に臨まなければいけないときがありました。ストレッチの際は、床に寝ることも多く、夜用ナプキンをしていても生理2日目は不安でレッスンに集中できないこともしばしば。ストレッチに限らず足を大きく上げるときは、レオタードが汚れていないかつい鏡でチェックしてしまうことも。
また、生理に気を取られて練習に集中できず、ターンをした際に転倒してしまったことがあり、とても危険だと感じた私。生理を気にせずにレッスンしたいなと、まず考えついたのは指定のレオタードでレッスンをしなくてもいいときは、生理中は黒のスパッツなどのウェアをレオタードの上に着て練習に臨みました。
そのおかげかレッスン中、経血モレで汚してしまうのでは、という不安に気を取られることは少なくなりました。レッスンが進んで暑くなるとウェアを脱ぎたくなるのですが、レオタードやタイツが汚れていないかと心配でなかなか脱ぐことができませんでした。
どうしても漏れが不安で…
私は生理のとき、ダンス用品専門店などで販売されているダンス用のサニタリーショーツにナプキンを当てていました。しかし、ダンス用とはいえ、とても激しい動きのときは経血が漏れてしまわないか不安で……。そのことを先輩たちに相談すると、「私たちはタンポンを使っているよ」と教えてくれ、それから私もレッスン時にはタンポンをを使ってみることにしたのです。
ただ、タンポンだけでも心配だったため、漏れ防止のためにダンス用のサニタリーショーツにナプキンも、併わせて使うことに。すると、ナプキンだけを使っていたときよりも、漏れや生理中だということが気にならなくなったのです!
はじめのうちはタンポンの使い方にも慣れずあたふたしてしまうこともありましたが、使い慣れてくるとスムーズに使うことができるようになりました。
大事な発表会のときは…
タンポンを使い始めてからは、レオタードの上にウェアを着用することはなく、普段のレッスンではタンポンとダンス用のサニタリーショーツ、ナプキンで乗り切れるようになりました。
しかし、発表会やコンクール、公演といった人前に出るときは、それでも不安。すると、体操をやっている友人が、体操の大会に生理期間がぶつかりそうなときは婦人科を受診してピルを処方してもらい、生理日をずらしているという話をしていました。
ある発表会を控え、友人のこの言葉を思い出した私は、生理をずらすために婦人科を受診してピルを処方してもらうことに。副作用や効果についても、医師からしっかりと説明を受けたこともあり、不安はありませんでした。そして、無事に生理日をずらすことができ、万全の状態で発表会に臨むことができたのです。
それからは、発表会を始め、絶対に汚せない白いチュチュを着るときなどはピルで生理日をコントロールするようになりました。
バレエに限らず、スポーツなどは生理を気にせずに楽しんだり集中したいものです。先輩たちの対策法を教えてもらい、まねしながら自分に合った生理中の対策をしてきた私。そのおかげで、生理中でも気にせずにレッスンできるようになりとても快適な時間を過ごせたなと思っています。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者/中山真希
作画/ののぱ
監修/助産師 REIKO
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