【前回のあらすじ】2022年7月。MRI検査で子宮筋腫が見つかり、手術を受けたマナカさん。当初は子宮全部と、チョコレート嚢胞になっている右側の卵巣を切除する予定で、手術は約2時間で終わるはずでした。しかし、いざ手術が始まると、子宮内膜症による癒着が思いのほか進行していると判明。癒着部分をすべて剥がして取る作業にかなり時間がかかり、なんと、約8時間の大手術となってしまいました。とはいえ、無事に手術は終了。そして、手術から一夜が明けた翌朝……。
管をたくさん抜いた日
※おなかから出ている管は「ドレーン」といい、体内に溜まった血液や膿、浸出液などを体外に排出するために用いられます。
手術の翌朝、医師が回診にきて、ようやく鼻の管を取ってもらえたマナカさん。鼻の中が気持ち悪くてずっと眠れなかったので、これでやっとスッキリ眠れますね。
マナカさんの言う通り、患者さんの体から何かの管を抜くときに、医師が「少し気持ち悪い感じがしますよ〜」と声をかけるのは、もしかしたらお決まりになっているのかもしれませんね。
そして、個室から大部屋へと病室が変更になったマナカさん。
入院初日に使っていた大部屋ではおばあさんが隣だったのですが、おそらく、そのおばあさんは退院したようで、お隣は別の人が使っていました。
隣のベッドから漏れてきたのは、美少女を連想させるような萌え声。「きっとかわいい人に違いない」と妄想する、美少女大好きなマナカさんでした。
ちなみに、このとき看護師さんが「おなら出ましたか?」と聞きにきたそうですが、手術後におならが出たかどうか尋ねるのには理由があるそうです。
おなかの手術をした場合は、「イレウス」になる恐れがあります。イウレスとは、腸管が麻痺して腸管蠕動(ちょうかんぜんどう=腸が収縮し消化を促す動き)が低下した状態を指します。そこで、おなかの手術をしたあとは、「おならが出たかどうか」が、腸閉塞の恐れがなくなったと判断できる、1つのポイントになるそうです。
※体内からドレーンを抜く際は、通常、医療用手袋をして鑷子(せっし=医療用ピンセットのこと)を用いますが、ここでは描写を省略しています。
体からドレーンを抜くのは、手術からおよそ1週間後が目安だそうです。ドレーンが抜けるころには、マナカさんの体調もかなり回復していました。
そして、やはり管を抜くときの「少し変な感じしますよ〜」という決まり文句。体から何かしらの管を抜くたびに必ず言われるので、マナカさんは印象に残ったそうです。
監修/助産師 REIKO
黒百合姫さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!