抑えられないイライラ…子どもを強く叱ってしまった私
私は生理前になるとイライラしやすかったり、ささいなことで落ち込んでしまったり、悲観的になったりと、とにかく精神的に不安定になってしまいます。強い眠気と頭痛といった身体症状もあらわれます。
そのため、なるべく生理前は十分睡眠をとるようにするなど、ストレスを溜めにくいように努めていますが、子どもや夫はそんなこと知ったことではないのでいつも通り。ある日、ほんのささいなことで子どもを厳しく叱りつけてしまいました。
それを見ていた夫は、私に怒られて泣く子どもを抱きしめてフォローしてくれました。一方の私は、叱りすぎて自己嫌悪に。子どもに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになり、子どもも私自身も落ち着いてから「怒ってごめんね、怖かったね」と謝って仲直りしました。
夫の言葉を嫌味ととらえてしまい、ひとり号泣
次の日は普段通りの朝だったのですが、たまたまつけていたテレビで、ある子どもの家出についてのニュースが流れていました。ニュースの内容は、母親が小学生の子どもを叱ったあと、その子どもが家出をして1日帰ってこず、警察沙汰になったというものでした。
そのニュースを見ていた夫は私を見ながら「母親の叱り方にも問題があると俺は思うけどな!」と語尾を強めて、含みのある言い方をしました。
その言い方から、夫は昨日の子どもに対する私の態度のことを言っているのだと私はとらえました。子どもを強く叱ってしまったことは、私自身とても後悔と反省をしていて、ようやく切り替えていこうと考えていたところ。そんなときに話を蒸し返されたようで、とてもショックでした。
その場は聞き流すことができたのですが、あとでひとりになってからはつらく、ひとりで泣いてしまって……。
夫に助けを求めてみたけれど…
ひとしきり泣いたあと、このままではつらいし負のループに落ちてしまうと考えた私。PMSというものがあること、私の場合は精神的不調が現れやすいこと、そして可能な限りでフォローしてほしいことを、PMSについて書かれた記事のURLを添えて、仕事中の夫にメッセージを送りました。
しかし、夫からは何の返信もありません。夫は私からのメッセージをスルーする傾向がしばしばあるので、今回も確認してもらえなかったかとガッカリしました。
残念な気持ちで仕事から帰ると、そこには夫の姿が! なんと夫は私より先に帰宅して、子どもをお風呂に入れ、洗濯物をたたんで、子どもと一緒に遊んで待っていてくれていたのです。さらに、夫はPMSの記事を読んでいてくれたようで「しんどいなら無理しなくていいよ」とも言ってくれたのです。
私はメッセージはスルーされたと思い込んでいたので、行動と言葉で示してくれた夫に感動しました。
この一件以降、夫は私がPMSでつらそうにしていると気にかけてくれるようになりました。そして、私自身も夫に不調を訴えやすくなり、つらいときには助けを求められるようになったのです。
PMSについてのメッセージを送ってから夫のリアクションがあるまでは、自分の不調を伝えることは押し付けがましいかもと不安でしたが、今は伝えてよかったと思っています。
著者/まさの
監修/助産師 松田玲子
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