面倒くさがりの私が思いついたのは
私が中学生のころの話です。昔から面倒くさがりで、生理が本当に面倒で仕方なかった私。あまり生理痛がひどいタイプではなかったため、生理で体調が悪くなることはなかったのですが、定期的にトイレへ行ってナプキンを替えたり、出かけるときにナプキンを持ち歩いたりすることも、面倒に感じていました。
そこで「そうだ、漏れるぎりぎりまで使っちゃおう」と、当時の私はいらぬことを思いついてしまったのです。
か、かゆい…
そうと思いついた日からこまめにナプキンを替えるのをやめ、朝に夜用ナプキンを付けて、経血を含んでナプキンがパンパンになるまで取り替えないようになりました。外出するときも、替えのナプキンを1つだけ携帯して出かけるように……。さすがに1日目、2日目は取り替えますが、それ以降は朝から晩まで同じナプキンを付けているということも度々ありました。今思えば、衛生面でよくないことはよくわかりますが、当時中学生だった私は、それに気がつかなかったのです。
生理中、ぎりぎりまで同じナプキンを使う生活を続けていた夏のある日。「なんだか股がかゆいかも……」と慌ててトイレへ駆け込み、ナプキンを替えましたが、時すでに遅し。蒸れた股部分がかぶれてしまったようで、すぐに新しいナプキンに替えて家に帰って、お風呂できれいに洗っても、股がひりひりとして、かゆくてたまらなくなってしまったのです。
お風呂場でしくしく泣く私に母が気づき、事情を話すと、すぐに皮膚科へ連れて行ってくれました。
「もうしない」と誓った瞬間
病院でもらった塗り薬を塗ると、すぐにかゆみやひりひりは治まりましたが、思春期まっただ中、病院とはいえ大事なところを他人に見せなくてはならない恥ずかしさは相当なものでした。さらに、同じナプキンをずっと付けていたことを知った母に、ひどく怒られることとなり、この出来事は今でも忘れられません。
もう絶対に「こんなバカなことはしない!」と誓い、生理中はトイレに行くたびにナプキンを交換したりデリケードゾーンは専用のソープで洗ったりと、衛生面に気をつかうようになりました。
まだ若くて分別がつかなかったこともあり、間違ったナプキンの使い方をして皮膚がかぶれるという大惨事に……。今では家族の中で笑い話にもなっていますが、近しい友人などにはあまり知られたくない出来事です。ナプキンはこまめに替えないといけないことを身をもって学びました。
※経血のついたナプキンを長時間放置することは、皮膚トラブルにつながるだけでなく、感染症のリスクが高まる可能性もあります。
著者/上野万里
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