交際を始めると…
お互い婚活パーティーに参加したのは初めてで、マッチングしたらすぐに交際するものと思っていた私と彼。そのため、マッチング後から交際に至るまでの期間は約2週間と早かったです。保育士をしている彼は、仕事の魅力や子どもたちのことを楽しそうに話してくれて、私は彼の明るい性格を魅力的に思っていました。
しかし、交際を始めると、彼から職場の愚痴や「どうせ僕なんて……」という言葉が頻繁に出るようになったのです。
過去の自分にそっくり
私も20歳ごろまでは、自分の意見が言えず相手に合わせてばかりいました。「あなたはどう思うの?」と意見を求められても、自信がなさそうに手をモジモジさせて小声で「わかりません……」と言ってしまうことが多く、ネガティブな彼はまるで昔の自分のようで、とても気になってしまいました。
当時、自分の性格でもっとも嫌いだったのが「やりたいと思っていても自分に自信がなく、できない理由を探してしまう」ことでした。友だちがワクワクする提案をしてくれても「私にはできっこない!」とネガティブな反応をしてしまう自分が嫌だった私は、なんでも「とりあえずやってみる」ことで自分を変えてきたのです。
彼の素顔は
私と喧嘩したときや職場の愚痴のようなネガティブな話をするとき、彼は聞き取れないぐらいの小さい声で喋り、モジモジしながら髪の毛をいじります。さらに、私との会話中に「でも」「だって」を連発するのです。そんな彼に対して、あるとき私の心の糸がプツンと切れたのを感じました。
私は「昔の自分を見ているようで一緒にいるのがつらい……。楽しいと思えなくなったから別れたい」と告げました。そして、彼とは交際半年で別れることに……。
もともと根暗で意見を言うことが苦手、ポジティブな意見をもらってもすぐ否定から入るような性格だった私。しかし、少しずつネガティブな性格を変えるように意識して、今では自分の意見をはっきり言えるようになりました。出会ったころは明るい性格だと思っていた彼のネガティブな部分を目の当たりにするたびに、昔の自分を見ているようで彼に苦手意識を持ってしまったのだと思います。ネガティブだった昔の自分に似ている男性とは付き合えないのかもしれない、と学んだ恋でした。
著者/マツノミユ
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