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「また汚れチョイ残し!?」掃除するたびになぜか少しだけ汚れを残す彼。理由を尋ねるとー!?

私たち夫婦は、結婚する前から同棲をしていました。彼はもともとキレイ好きで、いつも自分から進んで部屋の掃除をしてくれます。でもある日を境に、彼は少しだけ汚れを残しておく『汚れチョイ残し』をするようになったのです! それが何度か続き、「これは絶対にわざとだ!」と確信した私は、彼になぜ汚れを残すのか聞いてみました。すると……。

 

「また汚れチョイ残し!?」掃除するたびになぜか少しだけ汚れを残す彼。理由を尋ねるとー!?

 

「また汚れチョイ残し!?」掃除するたびになぜか少しだけ汚れを残す彼。理由を尋ねるとー!?

 

彼が『汚れチョイ残し』を始めたきっかけ

結婚する前から一緒に暮らしていた私たち。もともと彼はキレイ好きで、自分から進んで掃除をしてくれるので、私はとても助かっていました。しかし、ある日を境に、彼は掃除の際に少しだけ汚れを残しておく『汚れチョイ残し』をするようになったのです!

 

これには同棲時代に起きた、とある事件が関係しています。ある日、仕事を終えて彼と同棲中の部屋に帰ってきた私。すると、彼がなんだかソワソワしていて、部屋を見渡しながら「何か気付くことなぁい?」と言うのです。私は仕事のあとで疲れていたこともあり、部屋をざっと見まわしたあと、冷たく「わかんない」と答えました。すると、彼はしょげてしまい、スネて寝室に閉じこもってしまったのです。

 

後日、彼に冷たい態度を取ってしまったことを反省した私が「この間のは何だったの?」と彼に尋ねてみると、「調理器具をピカピカにした」と教えてくれました。彼に言われて改めて調理器具を見てみると、以前と比べて格段にキレイになっていてびっくり! あまりの変貌ぶりに、数日前の私は汚れた状態の調理器具を思い出せず、彼がキレイに磨き上げてくれたことに、まったく気付けなかったのです。

 

「気付かなくてごめんね」と私が謝ったことで、この件に関しては彼と和解できました。しかし、この日を境に彼は、どこかを掃除したら完璧に磨きあげるのではなく、少しだけ汚れを残しておく『汚れチョイ残し』をするようになったのです。

 

『汚れチョイ残し』はやめてほしい

確かに、このときは気付かなかった私が悪いと思います。でも、大部分をキレイにしたのだから、一部分だけ汚れを残しておくのではなくて、全部をキレイにしてほしいとも思ってしまいます。結局、同棲を終えるまでの間、根に持つタイプの彼の『汚れチョイ残し』はずっと続きました。

 

その後、結婚とともに彼の実家で義両親との同居を始めた私たち。これを機に私は、彼と話し合いをしました。話し合いの中で、やはり彼の『汚れチョイ残し』は「掃除したことに気付いてくれアピール」だったと判明。彼いわく、せっかく頑張って掃除したのだから、自分から「掃除したよ」と言わなくても、私に気付いてほしかったのだそうです。汚れを少しだけ残すのは、以前と比べてどれくらいキレイになったか、ひと目でわかるようにしていたのだとか。

 

そんな彼に対して私は、いつも細かいところに気付いて、進んで掃除をしてくれることへの感謝を伝えると同時に、『汚れチョイ残し』による気付いてくれアピールは、申し訳ないけれどやめてほしいと伝えました。加えて、今後は義両親を含めて誰かが掃除をしたら、はっきりと「いつ、どこを掃除したのか」宣言をしようと提案したのです。

 

もっと感謝の気持ちを伝えるべきだった

この提案は、4人暮らしの私たちにとって妙案でした。「いつ、どこを掃除したのか」宣言することで、同じところを別の誰かが掃除してしまう2度手間を防げます。また、誰の家事負担が重くなっているかも把握できるのです。

 

それから、私たち家族の間では、「今日はここを掃除したよ」と誰かが伝えると、別の誰かが「すごくきれいになったね!いつも本当にありがとう」と、感謝の気持ちを伝えることが定着化しました。特に、義両親は「ええ〜こんなにキレイになったの!? 本当にありがとうね〜」と、掃除した人をとにかく褒め、心からの感謝を伝えてくれるのです。

 

そんな義両親を見て、私は「同棲中に、掃除をしてくれた彼をもっと褒めたり、感謝の気持ちを伝えたりするべきだったな。そうすれば、彼は『汚れチョイ残し』なんてしなかったかもしれない」と感じました。私たち夫婦の間で、「ありがとう」という当たり前のコミュニケーションが実はおろそかになっていたこと、その積み重ねが、やがて大きな不満になってしまうことを、身をもって体感したのでした。

 

 

自ら進んで掃除をしてくれる彼が、「どこが変わったのかわからない」という私の発言に密かに傷ついていたことを知って、私は心底反省しました。加えて、自分の厚意が誰かに気付かれないことは、大きなストレスになることもわかりました。これからは、たとえ小さなことであっても彼や義両親に「ありがとう」をしっかり伝えられるよう、心がけていきたいです。

 

著者/つちやです
作画/たぐちまり

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターたぐちまり

    イラストレーターをしています。女性向けのイラストや育児関係の漫画など描いています。お仕事以外でも別名義で息子のゆるい育児漫画描いてます。

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