ナプキンを持つ習慣が身につかない私
初経を迎えたのが中学3年生の夏だった私。毎月の生理のタイミングをなかなか覚えられず、ナプキンの準備を忘れることが多く、生理のたびに毎回保健室か友だちに借りていました。
友だちからは「いい加減覚えなよ〜」と呆れられていましたが、ズボラで面倒くさがりの私は、「次は多分持ってくるから!」と、あいまいに返していました。
このとき友だちの言うことをきちんと聞いていれば、あんなことにはならなかったのに……。
経血が漏れてる!? 下着が濡れている感覚にゾッ…
その日は、選択授業である美術の授業がある日でした。私の友だちはみんな音楽を選択していましたが、絵を描くことが好きな私は美術を選択。美術室へひとりで向かい、黙々とスケッチブックに模写をしていました。すると、しばらくしておしりの辺りに違和感が……。ヌルッと明らかに下着が濡れている感覚に生理だと確信しました。
「やばい……そろそろ生理の時期だったの忘れてた!」。よりによって、教室移動の時間。仲よくしている友だちは近くにいないので、ナプキンを借りることもできず、絶体絶命の危機に……!
友だちに頼れない! 先生の機転に救われた
しかも、その日に限って経血が大量。そっと腰を浮かして椅子を覗くと経血が椅子に漏れていたのです……。
「ど、どうしよう。ナプキン誰か持ってるかな……」。
周りを見渡すと、まだ誰も私の状況に気がついていません。内心大パニックになっていた中、美術の先生が、私の異変に気づいてくれたのです。「カーディガンを腰に巻いて、保健室に行っておいで」。そう言いながら、周りにバレないようドアまで誘導してくれたおかげで、周囲の生徒たちにバレることなく、事なきを得ることができました。
普段から自分の生理スケジュールを把握し、ナプキンを肌身離さず用意しておけば、こんなトラブルにはならなかったのに……。女性のマナーとしてもナプキンは常に持っておくことが大事であると実感しました。あのときの先生の配慮には、今も感謝の気持ちでいっぱいです。
著者/kinkuma
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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