生理がきていないのは私だけ? 友だちはみんなもうなっているのに…
私が生理になったのは、中学3年生の秋ごろでした。周りの友だちのほとんどが中学2年生になるまでには生理がきていたにもかかわらず、私だけがまだ……。
当時は背もかなり低く、胸の膨らみもなくブラジャーを着ける必要がまったくないほど。いわゆる第二次性徴が遅く、周りの友だちが大人へと成長している中、私ひとり置いていかれているように感じていました。
プールの授業で生理になってないことがバレる
中学3年生の夏の日のことです。その日は体育の授業でプールがあり、女子更衣室で水着に着替えていました。当時、女子の間では「プールの授業を見学している=生理」と認識されていて、私以外の女子はみんな一度はプールを見学していました。
初潮がまだの私は毎回プールに出席していたのですが、そのことからとうとう私だけ一度も見学していないことがバレてしまい、目立っていたギャルグループから「〇〇だけ生理きてないの〜? やばっ!」と、からかわれるようになったのです。
私は、悩んでいたことをみんなの前で言いふらされて、とても傷つきました。でも、その場の雰囲気を壊さないように「うそ! 私だけまだなの!? やばいじゃん〜」と、気にしていないふうを装って泣きたい気持ちを必死に隠し、その場はやり過ごしたのです。
「私は変なの?」泣く私に母親がかけてくれた言葉は
帰宅後、部屋に閉じこもる私。心配して部屋にきた母にすべてを打ち明けました。生理が自分だけにきていないこと、それが今日みんなにバレてからかわれたこと。
「中3になって生理がきてないなんて、私は変なの?」。不安と恥ずかしさで涙が止まらない私に、母は「変じゃないよ。自分のペースで成長するんだからね」。そう私にやさしく語りかけてくれました。
その言葉に、生理がまだである不安や焦りがスーッと消え、「私は私のペースで成長するんだ。焦らなくていいんだ」。そう安堵したのです。
その後、中学3年生の秋には、私にも生理がきました。
自分だけ生理がきていないことに不安で仕方なかった私へ、焦らなくていいと安心させてくれた母の言葉に救われました。自分の子どもがもし悩みをかかえていたら、母のように、気持ちに寄り添い悩みを聞いてあげたいと思います。
著者/kinkuma
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 松田玲子
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