出会い系サイトで知り合った彼
遡ること14~15年前。私が20歳のころ、出会い系サイトで知り合った男性がいました。3歳年上で、顔は私の好みドストライクのイケメン! 落ち着きがあって物腰の柔らかな人でした。
彼とは数回、公園デートをしましたが、特に手を出してくるわけでもなく、ただ2人でおしゃべりしてバイバイ。そんな時間が当時の私には新鮮で幸せに感じられ、彼とのお付き合いが自然と始まっていったのです。
彼との交際を開始してしばらくしたある日、彼がひとり暮らしを始めて専門学校に行くと言い出しました。新天地は今の生活圏から若干遠いものの、遊びに行けない距離ではありません。彼がひとり暮らしを始めたあと、私はプチ遠距離恋愛の気分で毎週末、彼の家へ遊びに行きました。
ひとり暮らしで学生の彼はつねに金欠
学生でお金に余裕がない彼。週末に会うときは彼の家で食事を作り、デート代は私持ちなのが、いつもの流れでした。そんななか、付き合って初めて迎えた私の誕生日に、彼から「何もしてあげられないから」と、日ごろ彼が身に着けているネックレスをもらったのです! 彼が身にまとっているものをもらえたことがすごくうれしく、私はとても浮かれました。
しかしその後、少しずつ彼が食事代を私に頼るようになってきたのです。言葉で言われたわけではありませんが、会うたびに「金がない」って言いながら、500円しか入っていない彼の財布を見せられて……。そして「できるだけ安いファミレスに行こう!」と彼に言われ、食事代は私が出すことがほとんどでした。
パチンコにハマる彼。デート先もパチンコ店に
同じ時期に、彼がパチンコにハマっていることも発覚しました。デート先がパチンコ店になることが増え、二人で開店から閉店までいることも。当時の私は、パチンコのやり方も知らなければ、入店するのも初めて。彼がパチンコ台を選び、「ここに座って回していればいい!」と言い残して、別の席へ行ってしまうのです。
そんな彼でしたが、学業とバイトにはまじめに取り組んでいたので、パチンコにハマってしまう点については、私は目をつぶることにしたのです。
付き合って2年目となる私の誕生日には、彼が「誕生日だからお寿司をごちそうする!」と言って、お寿司を食べさせてくれましたが、翌日の彼の財布は、案の定スッカラカン。結局、私が食事代を負担する生活に逆戻りです。わずかに残っている彼のお金がパチンコ代に消えていくのは相変わらずでした。
そんな日々を経て、彼は専門学校を卒業し、無事に就職。その後の私たちは、それなりに順調な日々を過ごしました。
私の誕生日なのに彼から連絡がこない!
交際3年目の私の誕生日。彼が「学生のころはお金がなくて、毎年何もしてあげられなかったから、今年はケーキを買ってお祝いしよう!」と言ってくれました。私はうれしくて、「誕生日には何を着てデートに行こうかなぁ」なんて悩みつつ、当日はメイクをバッチリ決めて彼からの連絡を今か今かと待っていました。
ところが、待てど暮らせど、彼からの連絡がきません! ようやく彼から連絡がきたのは、誕生日が終わろうとしている夜の11時。「遅れてすまん」と、車で私の実家前に迎えにきてくれました。このときは「まだ誕生日が終わるまで1時間あるから」と、彼の行動を許せていたのです。でも彼が放った「ケーキ買えなかった」のひと言で状況は一変。「売り切れちゃってたの?」って私が聞くと、彼は、「開店から閉店までパチンコをやってて、ケーキを買いに行けなかった」と言うのです!
「私、パチンコに負けたんだ……」とかなりショックでした。しかし、それ以上に怒りが溢れてきて、「人の誕生日をなんだと思ってんだよ! 待っていた時間を返せ! ふざけんな!!」と、私は彼にガチギレ! そのまま、彼とは別れました。
それからしばらくの間、彼は「別れたくない」だの「数年したら迎えにくる」だのと言ってきましたが、当然、私は無視。ギャンブルにハマって私を大切にしてくれない彼と、キッパリ別れることができてよかったです!
別れてから5年後、現在の夫と出会って結婚した私。今では2人の子どもにも恵まれました! 当時、パチンコにハマっていた彼と出会わなければ、私が結婚相手に望む「ギャンブルをしない人、彼女を大事にできる人、約束を破らない人」などの条件は定まっていなかったかもしれません。
今の夫は、ギャンブルもしないし、金遣いも荒くないし、私の誕生日にはお小遣いでプレゼントを買ってくれる、とてもやさしい人です。ダメンズの彼とキッパリ別れ、夫と結婚できてよかったです!
文/やすだ ことさん
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