公園で出会ったママグループ
息子のお気に入りの公園で出会った3人のママグループ。息子がぐいぐいと近寄って行ったこともあって、会えばよく話すようになりました。ただ、私の周りにはいないタイプの方々で、子どもへの意識が高くわが子への教育に力を入れている印象。私は聞き馴染みのない幼児教室の話題を、最初は新鮮な気持ちで聞いていました。
ママたちは懸命に私に知育の何たるかを教えてくれ、「小さいうちからきちんとしておかないと出遅れちゃうよ」と言うのがお決まり。次第に若干の居心地の悪さを感じつつも、息子が楽しそうに遊ぶので、ある程度聞き流しながら付き合っていました。
とんでもない陰口にあ然…
ある日、同じように公園で子どもたちを遊ばせていると、子どもの1人Aくんが他の遊具へ駆け出し、Aくんママ(Aさん)もそれを追いかけて行ってしまいました。残った私とママ友2人。すると次の瞬間、残されたママ友の1人がとんでもない言葉を口にしたのです。
「Aくんママって、絶対に学歴低いよね」。さっきまで和気あいあいと話していた雰囲気からは想像もできない発言に「え……」と言葉を詰まらせた私。するともう1人のママが「わかるー!! 私も思ってた! いつも知育が何とか言ってるけど、無理してるって感じてたー!」と言いました。盛り上がる2人を見て、私はドン引き。そんな私に気づかず、2人は陰口で大盛り上がりです。
NO!私は悪口に参加しません!
しかし聞かぬふりでやり過ごせるはずもなく、「ねぇ、そう思わない?」と私にも話が振られました。一瞬だけ、「ここで否定したら、息子のお気に入りの公園に来られなくなるかも」と考えましたが、我慢はできませんでした。私は思い切り笑顔で「え~? そんなこと考えたことなかったです! というか、全部憶測ですよね? それに学歴で人を見るのって一昔前の悪い習慣かと」と答えました。
私の返答に顔が固まる2人のママ。内心「あ、言い過ぎた」と思いながら、「あ、そろそろ帰る時間ですね! さ、お片付けしようか!」と子どもたちに意識を向け、その日はママ友たちと表面的なあいさつだけして、そそくさと帰宅しました。
この日以来この公園には行かなくなったので、ママ友たちとは会っていません。ママ友たちの意見にはどうしても同意できなかったですし、こうした考えの人たちと付き合っていくほうが息子にとっても良くないと考え、思い切って自分の意見を言ってしまってよかったかなと思っています。
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著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。