私の初潮に父は大喜び
小さいころ、体が弱く発育も遅めだった私。だからこそ、父は私に初潮がきたことをとても喜んでくれました。正直なところ、私は「生理がきたお祝いなんて、別にしなくていい」と思っていましたが、父は頑なに「おめでたいことなんだから、お祝いしないと!」と主張。
そして、料理じょうずという特技を生かして父は自ら私の好物を作り、ささやかなパーティーを開催してくれたのです。あまり乗り気ではなかった私も、父のおいしい料理が食べられるならお祝いされるのも悪くないとパーティーを満喫していました。
うっかりトイレを流し忘れた!
パーティーも終盤に差し掛かったころ、私はトイレに行くために席を立ちました。しかし、トイレから戻った数分後、満腹でごろごろしていた私のもとに、血相を変えた父が走ってきたのです。
突然「あんなので本当に体は大丈夫なのか!?」と私を問い詰める父。何のことだかさっぱりわからない私が「あんなのって?」と聞くと、父は「お前のあとにトイレに入ったら便器が真っ赤だったぞ!」と言いました。
そこで私はやっと、自分がトイレを流し忘れたのだと気づいたのです。「お父さんごめん! トイレ流し忘れちゃった! 体は大丈夫だよ!」と私は言いましたが、一度心配モードに入ってしまった父を安心させることができません。
父に病気を疑われるも…
そして父は「あんなに血が出るなんてどこか悪いのかもしれない。お母さんにも見てもらおう」と言いました。実は、私の病気を疑った父は、母にも見せるつもりでわざとトイレを流していなかったのです。
しかしそのとき、トイレからジャーと水を流す音が! 私と父がトイレに駆けつけると、そこには母がおり「トイレ流し忘れてたよ。気を付けてね」とにこやかに言いました。
血を見ても落ち着いている母の様子から、私の体に異常はないんだと理解した父。父は、初めて経血を見たことで「生理ってすごく大変なものなんだ」と思ったらしく、以降は生理中の母や私に薬を用意してくれたりやさしい言葉をかけてくれたりするようになりました。
私がトイレを流し忘れたせいで父に経血を見せてしまい、申し訳ないことをしました。この失敗をしてからは、生理中は必ず水が流れたか確認してからトイレを出るようにしています。また、やさしい父を見て育ったことで、生理に理解のある男性って素敵だなと思うきっかけにもなりました。
著者/ごとうゆき
監修/助産師 REIKO
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