「生理ってラクじゃん」と思っていた私
周囲に比べて、幼少期から体の発育が遅かった私。中学1年生で初潮を迎えましたが、まだ体が発育途中だったからか生理がなかなか安定せず、周期がバラバラだったり、生理がきても少量の出血で終わったりすることがよくありました。
予期せぬタイミングで生理になるのは嫌でしたが、経血量が少ないうえ生理痛もほとんどなかったため、当時の私は生理をあまり苦痛に感じていませんでした。それどころか「友だちから生理はつらいって聞いていたけど、そんなにつらいかな? 意外とラクじゃん」とさえ思っていたのです。
ついに本格的な生理が始まると…
しかし、中学2年生になったある日、ついに本格的な生理がやってきました。今までにない経血量で、腹痛もあり戸惑う私。
母からは「今までの生理が軽かっただけで、それが普通だよ」と言われ、そういうものなのかと納得した私は、普段通り学校に行きました。
家を出る前、母は「本当にしんどいときは、先生に話して休ませてもらいなさい」と言いましたが、初めて生理痛を体験する私は「どれくらいが本当にしんどいときなんだろう」と疑問を持ったことを覚えています。
体育の授業中、痛みがピークに!
何とか学校に到着しましたが、生理痛がどんどんひどくなり、私は生まれて初めて「生理ってつらい!」と実感しました。
しかし、休んだほうがいい痛みの度合いがわからず、私は体育の授業に参加。無理したことでさらに痛みは増し、ついに体育館でうずくまってしまいました。
「これは本当にしんどいときだ!」と確信した私は、心配して駆け寄ってきた先生に生理だと伝え、保健室で休ませてもらうことに。保健室に行く途中、付き添ってくれた先生と友だちから「動けなくなる前に、ちゃんと休まなきゃ」とアドバイスされ、生理との付き合い方を意識するきっかけになりました。
初めての生理痛に戸惑って周囲に迷惑をかけてしまいましたが、嫌な顔をすることなくやさしくアドバイスしてくれた先生や友人にはとても感謝しています。この出来事以降は、生理中はできるだけ安静に過ごすようになったほか、生理痛に備えて常に鎮痛薬を持ち歩いて対策するようになりました。
著者/ごとうゆき
監修/助産師 松田玲子
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