運動部から文化部へ
私は高校進学と共に何か新しいことを始めようと、ずっと続けていた運動部をやめ、文化部に所属することを決めました。短髪だった髪も伸ばし始め、私の中で運動部に所属していたころには我慢していた美意識が目覚め始めました。
同時に、それまで毎日部活で当たり前のように運動していた日々が一変! 文化部に所属したことで運動量が格段に減ったのです。加えて、友だちと下校途中にコンビニに寄って買い食いをする楽しさを知ってしまい、食べる量は少なくなるどころか増え、体重もどんどん増えていきました。
すぐに痩せたい
次第に、私は雑誌やテレビで見かけるスリムな人ばかりに目が留まり、うらやましいと思うように。そして、「細い=きれい」という偏った意識から「とにかく早く痩せたい」と思うようになってしまったのです。
当時は、現在のように携帯やインターネットが身近ではなく、今ほど情報量も多くありませんでした。そのため、ダイエットの知識も十分ではない状態で、私はダイエットを始めてしまったのです。「とにかく食べる量を減らせばいいだろう」と炭水化物を抜くようになり、サラダや春雨などカロリーが低い物ばかりを食べるようになりました。
無月経とリバウンド
低カロリーな物ばかりを摂取する間違ったダイエットをしていた私は、一時的に体重は落ちましたが、健康的な痩せ方ではありませんでした。そして、そのころからなぜか生理が止まってしまったのです。思春期だったこともあり、親に相談はできず、生理がこないまま4カ月ほど過ごしてしまい……。
さすがに生理がこないのは正常ではないと思った私。低カロリーの食事をやめ、定期的な運動をしながら、少しずつダイエットを始める前の食事に戻していきました。すると、短期間で落ちた体重は元に戻り、生理不順は改善したのです。
極端な食事制限で自分の体を危険にさらしてしまいました。今でこそ3カ月以上生理がこない場合はすぐに受診が必要とわかります。しかし、当時は「痩せたい」という思いと、「生理がこないことを誰かに言うのは恥ずかしい」という気持ちでいっぱいだったのです。私の場合、食生活を戻したことで生理はきましたが、あのとき母に相談し、一度病院を受診しておくべきだったと反省しています。無理なダイエットにはこうした危険性もあるのだと知っていただきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/みどりここな
作画/しお
監修/助産師 REIKO
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