男の子の名づけに用いられた漢字にも、」ジェンダーレスネーム」人気が色濃く反映されていました。今回は、男の子の名前に人気の漢字ランキングTOP20を紹介します。
1位 翔(昨年1位 →)
2022年生まれの男の子の名前で最も多く用いられていた漢字は、「翔」でした! 「翔」は2020年、2021年も1位に輝いており、もはや殿堂入りとも言える人気漢字です。
名前ランキングでは、2位「陽翔(はると)」、9位「結翔(ゆいと)」、17位「大翔(ひろと)」などでランクインしており、特に「と」と読む止め字として用いるのが人気のようです。
「翔」は、羽を大きく広げて飛び舞う様子を表す漢字。「大きく羽ばたいてほしい」という願いを込めて用いるパパ・ママが多いようです。
2位 大(昨年2位 →)
2022年男の子の漢字ランキング2位は、「大」でした。こちらも、2020年、2021年ともに2位にランクインしています。名前ランキングには、12位「大和(やまと)」、17位「大翔(ひろと)」、18位「陽大(ひなた)」などが入っています。
「大」は「大きい」という意味以外に「立派な様子」も表します。
3位 陽(昨年4位 ↑)
3位にランクインしたのは、「陽」という漢字。女の子の漢字ランキングでも、9位にランクインしている、ジェンダーレスな漢字の代表格。
名前ランキングでは、2位「陽翔(はると)」、5位「朝陽(あさひ)」、10位「陽向(ひなた)」などが入っており、「ひ」や「はる」といった読み方が人気です。
太陽の「陽」であることから、明るく陽だまりのようなあたたかさを感じさせる名前になります。
4位 斗(昨年3位 ↓)
4位は「斗」という漢字でした。2020年、2021年と3位にランクインしており、近年男の子の名づけで人気が高い漢字です。名前ランキングでは、18位「湊斗(みなと)」、24位「陽斗(はると)」、34位「碧斗(あおと)」といった名前で用いられており、止め字として多く使われています。
「斗」は柄杓を表す漢字。星座の「北斗七星」などにも用いられるため、自然の美しさや壮大さ、そして神秘性を感じさせます。
5位 真(昨年6位 ↑)
「真」という漢字が、5位にランクイン。2021年、2020年ともに6位でしたが、今年は1ランクアップしました。9位「悠真(ゆうま)」、14位「颯真(そうま)」、23位「蒼真(そうま)」などに用いられており、「ま」と読む止め字として人気のようです。
「真」は、「うそや欠け目がなく充実していること」を表す漢字。正直で真心のある人になるように、と名づけに多く用いられています。
6位 太(昨年5位 ↓)
6位の「太」は、2021年5位、2020年は4位と、近年はTOP10を維持しています。名前ランキングでは、21位「陽太(ひなた)」、41位「颯太(そうた)」、56位「奏太(そうた)」などに用いられています。
「太」には「豊か」という意味があり、元気で力強い印象が加わります。
7位 悠(昨年8位 ↑)
2021年、2020年ともに8位だった「悠」が、2022年は7位に。8位「悠真(ゆうま)」、27位「悠(ゆう)」、28位「悠人(ゆうと)」などに用いられています。また、女の子の漢字ランキングでも73位に入っています。
「悠」は「はるか遠く、のんびりとした様子」を表す漢字。スケールの大きさを感じさせます。
8位 人(昨年7位 ↓)
8位にランクインしたのは、「人」でした。28位「悠人(ゆうと)」、36位「碧人(あおと)」、64位「颯人(はやと)」といった名前に用いられており、「と」という止め字で用いるのが人気です。
「人間」を表す漢字を用いることで、真っ直ぐ芯の通った人を連想させます。
9位 蒼(昨年9位 →)
9位は、昨年同様「蒼」がランクインしました。名前ランキングでは、4位「蒼(あおい)」をはじめ、6位「蒼空(そら)」、30位「蒼大(そうた)」など、それぞれ異なるよみでのランクインが印象的です。また、女の子の漢字ランキングでも93位に入っています。
「蒼」は青々としげる緑を表し、爽やかで自然体な印象に。すくすくと健康に育つように、という意味を込めて名づけに用いられることが多いようです。
10位 晴(昨年11位 ↑)
10位にランクインしたのは「晴」。名前ランキングには、29位に「晴(はる)」のほか、47位の「大晴(たいせい)」、54位の「晴翔(はると)」などに用いられていました。
雲が去り空が澄んだ様子を表す「晴」は、明るい心の持ち主になるようにと名づけに人気。女の子の漢字ランキングでも53位にランクインしています。
11位 颯(昨年10位 ↓)
11位は「颯」。名前ランキングでは、14位「颯真(そうま)」、22位「颯(はやて)」、41位「颯太(そうた)」といった名前に用いられており、「そう」というよみが人気のようです。
「颯」は風がさっと吹く様子を表し、「颯爽」の熟語を連想させるため、爽やかでキビキビとした印象に。
12位 空(昨年14位 ↑)
「空」が、2022年の漢字ランキング12位に。名前ランキングには、6位「蒼空(そら)」、48位「空(そら)」、92位「凌空(りく)」などが入っています。女の子の漢字ランキングでも、69位にランクインしています。
「空」という漢字を取り入れることで、爽やかでロマンあふれるイメージに。大空へ羽ばたいてほしい、というパパ・ママの願いも感じられます。
13位 生(昨年12位 ↓)
13位にランクインしたのは「生」。名前ランキングでは、25位「琉生(るい)」、53位「悠生(ゆうせい)」、61位「蒼生(あおい)」といった名前に用いられています。
新しい命や生命力を感じさせる「生」という漢字。元気に育つようにという親御さんの願いが込められているようです。
14位 碧(昨年19位 ↑)
「碧」が14位にランクイン。女の子の漢字ランキング82位にもランクインしています。今年生まれた男の子に最も多く名づけられていた名前、「碧(あお、あおい)」のほか、34位「碧斗(あおと)」、36位「碧人(あおと)」などに用いられています。
自然が生み出す美しい青緑色を表す「碧」。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、近年人気が高まりつつあります。
15位 琉(昨年16位 ↑)
15位には「琉」。25位「琉生(るい)」、88位「晴琉(はる)」、99位「琉翔(るいと)」などが、名前ランキングに入っています。
「琉」は、紺碧の玉・ラピスラズリのこと。かつての沖縄を表す「琉球」にも用いられるため、青い海や南風を連想させます。
16位 一(昨年13位 ↓)
16位は「一」でした。名前ランキングでは、62位の「一颯(いぶき)」、119位の「一心(いっしん)」などに用いられています。
「はじめ」「すべて」といった意味も持つ「一」は、生命のはじまりを連想させる漢字。また、一つのことを成し遂げる頼もしいイメージも感じさせます。
17位 希(昨年17位 →)
昨年同様17位にランクインしたのは「希」でした。名前ランキングには、48位「律希(りつき)」、86位「悠希(はるき)」、96位「光希(みつき)」といった名前が入っています。また、女の子の漢字ランキングでも19位にランクインしており、男女どちらにも人気の漢字です。
「まれ」「願う」などの意味を持つ「希」は、「希望」という熟語にも使われます。そのため、のぞみが叶う人生を願って用いるパパ・ママが多いようです。
18位 湊(昨年14位 ↓)
「湊」が18位にランクイン。7位「湊(みなと)」、18位「湊斗(みなと)」、41位「湊翔(みなと)」など「みなと」という名前で特に人気です。
「湊」は、水上航路が集まるみなとを表します。「集まる」という意味から、良い友人に恵まれ、人望が厚い人になるようにという願いが感じられます。
19位 奏(昨年18位 ↓)
19位に入ったのは「奏」。名前ランキングには、50位「奏翔(かなと)」、52位「奏太(かなた)」、55位「奏多(かなた)」などがランクインしています。
「音や声を揃えて奏でる」という意味を持つ「奏」。調和や芸術性を感じさせる名前になります。
20位 結(昨年21位 ↑)
20位は「結」でした。「結」は、女の子の漢字ランキング3位にもランクインしています。男の子の名づけでは9位「結翔(ゆいと)」のほか、43位「結斗(ゆいと)」、67位「結仁(ゆいと)」、93位「結人(ゆいと)」など、「ゆいと」と読む名前で多く用いられています。
「物事を締めくくる」「植物が実をつける」などの意味を持つ「結」。「ゆい」というやさしい響きが、男女ともに人気です。
2022年に誕生した男の子の名前に人気の漢字は、空や海、植物などの自然、そしてそれらを連想させる「あお」というよみの漢字が多くランクインしていました。
また、男女ともにランクインしている漢字が7つもあり、性別を問わないジェンダーレスネームが人気であることがうかがえます。これからの名づけの参考にしてくださいね♪
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2022年1月1日(土)~2022年10月1日(土)
調査件数:107,289件(男の子:54,449件/女の子:52,840件)