仕事にもプライベートにも悪影響!
20代のころ、私は音楽ホールの案内スタッフとして働いていました。基本的には立ち仕事で、公演中の数時間は遅れて来場するお客様の対応などもあり、途中でトイレに行くのが難しい環境です。そのため、生理がきそうだと感じる日は、事前にナプキンをあてて準備をしていました。
特に、長時間のコンサートが開催される日に生理がぶつかってしまうとつらくて……。仕事が終わるころにはふらふらになっていることもありました。事前に申し出れば勤務を交代してもらえる制度があったものの、私の場合は生理不順なので事前に生理を把握できず交代を頼むことができません。ただ我慢して乗り切るしかないのでとても大変でした。
生理不順はプライベートにも影響します。私の場合、生理痛はそこまで重くはありませんが、生理1日目・2日目は倦怠感が強く、動けなくなってしまうことがよくありました。また、生理不順だと旅行の予定を立てづらいのも大きな悩みです。友人や恋人、家族に旅行に誘ってもらっても、心から「行きたい!」と答えられません。特に温泉旅行は生理期間と重なると楽しみが半減してしまうので、毎回生理がこないように祈るばかりです。
生理のコントロールを考え始めて……
20代の終わりごろ、友人と生理の悩みについて話しているときに「近くに良い婦人科の先生がいるよ」と教えてもらいました。それまでは婦人科を受診する機会がなく、自分の症状についても医療機関に相談するなんて考えもしなかったのですが、これをきっかけに受診することに。
院内の雰囲気が明るく清潔だったことや、担当医の話し方がやさしかったこともあり、緊張を忘れて相談できました。生理不順や生理開始時の不調を相談すると、低用量ピルをすすめられました。
クリニックで取り扱っている低用量ピルを数種類紹介され、それぞれの特徴を説明してもらったうえで、服用する低用量ピルを決定。私は医師のすすめもあり、保険適用の低用量ピルを服用を始めました。
生理不順の悩みから解放された!
低用量ピルは服用時に違和感を覚える人もいるということでしたが、私は特に不調に感じることもなく、服用できています。その後は3カ月に1度、クリニックに通って低用量ピルを処方してもらっていますが、医師に診察してもらうのは年に1度です。血栓症のリスクを防ぐため、年に1度は定期的に受診をし、血液検査と内診をしてもらっています。
長く生理不順に悩まされてきましたが、低用量ピルを服用するようになって、いつ生理がくるのかという不安からも生理時の不快な症状からも解放されて、快適に過ごせるようになりました。
ピルの服用を決断をするのは勇気のいることでしたが、低用量ピルを服用してから体調面が安定し、快適に過ごせています。今では、温泉やプールにも行きたいときに行けるようになりました。身軽に活動できるようになり、性格的にも前向きになれたので、低用量ピルを飲むようになって本当によかったです。
著者/広川ありさ
監修/助産師 松田玲子
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