楽しみにしていた冬のスキー合宿
当時、小学5年生だった私はまだ初潮を迎えていませんでした。 冬のある日、私たち5年生は6年生たちと一緒に、2泊3日のスキー合宿へ。私は今回のスキー合宿をとても楽しみにしていました。
合宿初日と2日目は、友だちと思う存分スキーを楽しみました。同室になった友人と寝る直前までおしゃべりをして、体を動かした疲れもあって夜はぐっすり眠り、いよいよ合宿3日目。2泊3日なので、残念ですが今日が最終日です。みんなで合宿所の食堂に集まって朝食を済ませたあと、軽い腹痛と便意を感じた私は、ひとりでトイレに向かいました。
個室に入って座り、ズボンと下着を下ろしてびっくり! なんと、下着に黒いものがベトッとついていたのです! 最初は「もしかして、うんちをもらした……?」と思いました。しかし、そこでハッとして「もしかしてこれが生理なの?」と気付きました。
母に教わった手順でナプキンを着けてみたけど…
実は、ちょうど数日前に母から「万が一のために」と初潮について教わり、生理用ナプキンの着け方を教えてもらっていたのです。急いでトイレの個室から出た私は、念のためにと母が持たせてくれた生理用ナプキンを部屋に取りに行き、再びトイレへ。ぎこちないながらも、どうにかナプキンを装着することに成功しました。
でも、初めて着けた生理用ナプキンには違和感しかなく、「おしりのところがもっこりしててみんなにバレるかも……」「この着け方で本当に合ってるのかな?」と、気が気ではありませんでした。
無事に合宿を終えて自宅に帰った私は、生理がきたことを母に報告。「楽しみにしていたスキー合宿のときに生理がくるなんて……最悪のタイミングだよね!?」と、笑いながらも愚痴ってしまいました。でも、事前に準備していたからこそ、人前で恥ずかしい思いをせずに済んでよかったです。
思春期特有の恥ずかしさや照れは仕方がないことかもしれませんが、きちんとした知識と、出先や旅先で生理がきてしまったときの準備などを事前にしておくと、冷静に対応できると学びました。今では結婚し、3人の子どもたちがいます。子どもが大きくなったときには、母が私にしてくれたように、きちんと生理のことを教えてあげたいなと思っています。
原案/こぶとりれいさん
作画/コジママユコ
監修/助産師 松田玲子
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