話しかけてくるたびに体に触れるセクハラ店長でした。バイトに慣れ始めて数日が経ったころ。勤務中に別室へ呼ばれ、どんどん顔を近づけて話しかけてくる店長……。サキが困っていると、ドアをノックする音と、「店長ー」と呼ぶ声が聞こえ……?
セクハラ被害を家族に愚痴ると…
「シフトの件で相談いいですかー?」
ドアを開けて入ってきたのは、同じアルバイトのサヤカでした。
店長とシフトについて話し始めたサヤカは後ろに手を回し、何か合図を送っている様子。
その合図が“今のうちに外へ出て”ということだとわかったサキ。
「じゃあ私は失礼します! 何かあればチーフを通しますね」
と言って部屋から出て行き、店長のセクハラから逃れることができました。
そんなことがあった夜、食事の席で夫や義母に店長のセクハラについて話すと……
「その店長最悪だな! それ以上ひどくなる前に辞めてもいいんだぞ?」
夫はそう言って怒ってくれました。
様子を見ながら頑張りたいというサキに対し、義母は……
「サキちゃん、無理しちゃだめよ。家のことだってあるんだし。
でもまあ肩とか触られただけだものね!
それぐらいたいしたことないでしょ。
気にしすぎ、大丈夫よ!」
セクハラを笑い飛ばしました。
何言ってんのこのババ……じゃない落ち着け、これはお義母さんだ。
心のなかで怒りを抑えるサキ。
「大丈夫なわけないだろ! 母さんは軽く考えすぎなんだよ! 今と昔じゃ全然違うんだ!」
夫が代わりにブチ切れ、義母は何も言い返してきませんでした。
店長からのセクハラに困っていたところ、アルバイト仲間が助けてくれました。もしかしたら、サヤカも同じように被害に遭っていたのかもしれませんね……。そんな被害に遭って傷ついたサキに、「それくらい大したことない」と言い放って笑い飛ばした義母。時代が違うとはいえ、同じ女性なら理解してほしいですね……。