質問攻めしてくる親戚
その日、義実家に来ていた親戚は子ども好きな方が多く、娘も息子もとてもかわいがってもらっていました。親戚にかわいがられる子どもたちを遠くから見ながら、私は義母の手伝いをしたり他の親戚と話したり。
途中、娘に呼ばれて一緒に遊んでいると、1人の親戚の女性が「一番かわいい時期ね」と言って近づいてきました。その女性は、「ママは何歳?」「お仕事はしてるの?」「子どもたちは2人とも母乳だった?」など、次々に質問を投げかけてきます。
「残念だったね」と言われ…
女性の質問攻めに少したじたじになりながらも、なんとか答えていたときでした。「上の子は何歳で出産したの?」と聞かれたので、「上の子は30歳で産みました」と答えると、おばさんは「あら、ギリギリ20代で産めなかったのね。残念だったわね」と言うのです。
すでにいくつも質問攻めにあって疲れる中で話を聞き流していたこともあって、私は「あははー」と笑って、おばさんの「残念だったわね」という言葉をスルーしてしまいました。しかし、あとから考えると「20代で子どもを産まなかったから残念!? 勝手に残念な出産にしないでよ!」とモヤモヤが止まりませんでした。
勝手な決めつけ発言にモヤモヤ
妊娠のしやすさやママの体力のことを考えれば、「若いうちに子どもを産んだほうがいい」という意見があることはよくわかります。ただ、女性の言い方は「本当は20代で産みたかったんでしょうが、30歳まで授からなかったのね」と勝手に憐れまれたように受け取れ、「勝手に残念がらないでください!」と叫びたくなりました。
私自身、今まで「何歳までに子どもを産まなければ」と考えたことがなく、「授かったら幸せなこと」と捉えていたので、女性の言葉には非常に大きな衝撃を受けました。
私の周りには、私より高齢で出産したママ友がたくさんいます。そんなママ友たちの出産まで残念と言われているようで、悲しくもなりました。今回の女性の発言は衝撃的でしたが、「出産年齢をそんなふうに捉えて見ている人もいるんだな、私は残念だとは思わないけど……」と心の中で言って、聞き流すのが最善かなと思った体験談です。
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イラストレーター/miyuka
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。