ひどい生理痛に悩む日々
私は学生のころから生理痛がひどく、生理中は腹痛や頭痛のほかにも貧血やめまいといった症状に悩まされていました。そのため、中学・高校時代は毎月、保健室へお世話になるほど……。
そんな私にとって、市販薬は唯一痛みを抑えてくれる必須アイテム。親や保健室の先生からは一度病院へ行ってみるように言われましたが、なかなか婦人科を受診する勇気が持てず「そのうち行くから!」とかわしていました。
ある日、友人から「私も生理痛がひどかったけど、病院で低用量ピルを処方されてからだいぶラクになったよ!」 と教えてもらいました。そこでピルの存在を初めて知った私。これまで踏ん切りが付かず、婦人科へ行くことを避けていましたが、友人の助言をきっかけに、「この生理痛が少しでもよくなるなら」と思い切って近所の婦人科病院を予約することに。
低用量ピルを処方してもらったけれど…
婦人科で初めて目にする診察台には少し緊張しましたが、思っていたほどの痛みはなく、スムーズに診察は終わりました。そして私は月経困難症であることがわかったのです。先生から生理痛を和らげる効果のある低用量ピルを処方してもらい、その日から服用することに。
「これで、長年悩んできたつらい生理痛から解放されるんだ!」 。
そう思っていました。
しかし、低用量ピルを服用し始めて1週間経ったころ、なんだかイライラすることが増えてきたな……と感じるように。また、これまでは生理前後だけだった頭痛や吐き気に毎日悩まされるようになったのです。
副作用に耐えるか、生理痛に耐えるか
診察時に先生から「副作用が数日あるかもしれない」 と教えてもらっていたので、特に心配はしなかったのですが、服用を開始して1カ月経っても日々のイライラや頭痛が治まることはありませんでした。生理痛なら市販薬を飲めば治まるけれど、副作用に耐える方法がわからず……。
ついに毎日続く副作用に耐えきれなくなった私は、自己判断で低用量ピルの服用をやめてしまいました。副作用による症状はピタリとなくなりましたが、今度は生理痛が再来。友人にその後の経過を聞かれたときの「やめちゃったの!?」という至極真っ当なツッコミが今も忘れられません……。
結局、副作用による症状に耐えられず低用量ピルの服用を自己判断でやめてしまいましたが、今となっては、すぐに再受診し相談すればよかったと思っています。そうすれば、ほかの種類のピルに変更してくれたり、薬を処方してくれただろうに……。今は妊娠・出産を経て子育て中。まだ産後の生理は再開していませんが、生理が再開したら、今度こそ病院へ相談したいと思っています。
著者/kinkuma@
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!