教頭先生の言葉に担任の先生は「学校側はこれ以上ことを荒立てないために、モリオくんの両親には意地悪について話さないってことですよね?」「それって不公平じゃないですか?」と反論。モリオくんの両親には謝らせた方がいいのではないか、教育の場は公平であるべきではないかと、訴えて……。
教頭先生は、笑みを浮かべながら担任に…
「あなたの言いたいことはわかるわ。納得いかない方法かもしれない」
担任の先生はそう前置きをし、「確かに学校側はこれ以上、ことを荒立たせたなくいから、モリオくんの両親にはモリオくんの意地悪のことは言わないのは事実」と認めます。
けれど、それは不公平とかの話ではなく、全ては児童を守るためだと教頭先生。
「児童を守るため?」
担任の先生は、教頭先生の話にいまいちピンと来ません。すると教頭先生は……。
話し合いでのモリオくんの両親の様子、モリオくんは学校でのキャラとは違い、必要以上に話さなかったという様子から、かなり違和感のある家族だからだと、理由を話し始めたのです。
子どもを恫喝するモリオくんの父親と、それに怯える母親。そしていつもと違い大人しくしていたモリオくんの様子は確かに違和感がありますよね。教頭先生が言う、「全ては児童を守るため」とはどういうことなのでしょうか。