生理不順だった私
私の初潮は、小学5年生のころ。しかし、毎月予定通りに生理がくるわけではありませんでした。ただ、生理が始まる1週間くらい前になると、なんとなく胸が張る感じがして、そのときからナプキンをつけるなど準備をするように。
「生理って面倒だなぁ」という思いがあった私は、生理が遅れたら、むしろ「ラッキー!」と思っていました。
彼との別れで無月経に
そんな私が、生理を気にかけるようになったのは高校1年生のころ。当時お付き合いしていた彼と、将来的には結婚をして、彼との子どもがほしいと思うようになりました。しかし、家の都合で彼は引っ越すことになり、結局私たちはお別れすることに……。
彼のことが大好きだった私は、本当にショックでした。ごはんが喉を通らず拒食気味に、それが原因で無月経になってしまいました。婦人科を受診すると、女性ホルモンの数値が低いと診断され、それから定期的に女性ホルモンの数値を検査し、ホルモン注射を打つ治療が始まったのです。
妊娠を諦めかけた医師と私
食欲と体重が元に戻っても、女性ホルモンの数値はなかなか戻りませんでした。そして、治療開始から5年ほど経ったころ、担当医から「これでは妊娠は難しいだろう」と言われてしまったのです。ホルモン治療は続けていましたが「私は子どもを持つことはできないのか」と妊娠を半ば諦めていました。
それから3年後、私は治療中に出会った男性と結婚することに。すると、念願の子どもを授かったのです! これには担当医も驚いた様子で、おめでとうと併せて「妊娠したら、正常に出産できると思いがちだけど、出産は奇跡が重なったもの。無事に出産できることは、当たり前ではないからね」と釘を刺されました。
それでも私は自分はできないだろうと思っていた妊娠が叶い、妊娠するだけでも本当に奇跡だなぁと思いました。
娘は低出生体重で生まれましたが、母乳をよく飲みすくすくと育ってくれました。自分の治療経験や悲しい思いをしていた日々を踏まえ、娘とは日常的に娘と話をするようにしています。娘も恥ずかしがることなくいろいろと話をしてくれるので、これからも娘の大事な体を気にかけたいと思います。
著者/星野美月
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!