一番最後の生徒、つむ田さんの荷物をチェックし終わると、先生はつむ田さんに向かって、「話があるからまとめなさい」と言い出しました。
「一番奥の部屋にいるからな」
先生はそう言い放つと、物凄い勢いでドアを閉め、出て行ったのでした。
心の中でモヤモヤしながらも、先生の待つ部屋へと向かったつむ田さん。
早速先生の待つ部屋へと向かうと、先生から「お前が良子をいじめたんだろう?」と言われたつむ田さん。
さらに先生は1枚のメモを取り出すと、「声に出して読みなさい!」と声を荒げます。
先生に剣幕に圧倒されたつむ田さんはメモを読むことに。
「志望校に落ちろ。調子に乗るな。良子みたいに嫌なやつは絶対に合格できない」
メモを読み終わるとつむ田さんは「私じゃない」と否定。
すると、先生はつむ田さんを犯人だと言い張って……!?
「私がやったっていう証拠は…!?」先生に尋ねると…
「それが証拠だ」
先生が証拠だと指摘したのは、
つむ田さんが持っていたハムスターのメモ帳でした。
「あっ……」
自分が持っていたメモ帳と同じことに気付くと、
思わず声を上げてしまったつむ田さん。
その反応を見た先生は、都合よく解釈してしまいます。
「ようやく認める気になったようだな。
さっきの荷物検査でこのメモと同じ柄のメモ帳をカバンに入れていたのは、
つむ田お前だけだったよ」
「お前がいじめの犯人だ」
「わ、わわわ、わた、私じゃ……」
予期していなかった展開にパニックになってしまったつむ田さん。
「私じゃない」ただひと言、そう言いたかっただけなのに、
突然うまくしゃべれなくなってしまったのでした。
パニックになって喋れなくなってしまうほど、圧迫した空気が流れていたのではないでしょうか。当時つむ田さんはまだ小学生。小学生の女の子がたったひとりで、大人の男性と2人きりで尋問をされていた訳ですから、相当恐怖感があったのでは?と思います。しかし、メモ帳の柄が同じだけというだけで犯人扱いされてしまうのは、少し浅はかなような気がしてしまいました。皆さんはこの件について、どう思いましたか?