出かけたい派の夫
夫は、子どもたちと家で遊ぶより、外に連れ出してドライブをするほうがラクという考えです。
子どもたちは夫とのドライブを楽しみにしているのですが、家で過ごす時間も大事だと思っている私は、毎回ドライブに繰り出す夫の姿を見て「たまには、家でゆっくりする時間があってもいいのになあ」と思うこともありました。
平日の夕方から遠出
もともと夫はドライブが大好きで、私と休みの日が合ったときには、2人で少し遠くまで出かけるということも。私は車が運転ができないですし、車でいろいろなところへ連れて行ってくれることはとても楽しく、夫婦水入らずの時間を大切にしていました。
しかし最近では、私の仕事や子どもたちの幼稚園や学校があった日でも、自分が休みであれば、車で出かけたいと言うのです。サービス業の夫の休みは平日が多いため、ドライブへ行くのは子どもたちの幼稚園や学校が終わってから。
私が仕事から帰宅すると、夫は出かける準備を始め、有無を言わさず、家族を車で近くのショッピングモールや夜景の見えるスポットへと連れて行くのです。
ルールを決めると…
初めは近場が多かったため、まだよかったのですが、次第に夕方からでも遠いところへ出かけたいと言うようになりました。しかし、子どもたちは次の日も幼稚園や学校があるので、私としてはあまり遠出させたくありません。以前はドライブを楽しみにしていた子どもたちでさえ「平日は近場がいい」と言うのに、それでも夫は遠くに出かけたいようで……。
あるとき、真っ暗な街中を車で走り続け、結局車から一度も降りることなく家に帰ってきたことがありました。始めは知らない景色を楽しそうに眺めていた子どもたちでしたが、だんだんと興味を持たなくなり、最後はとてもつまらなさそうにしていました。
なぜそこまでして夫がドライブにこだわるのかわかりませんが、子どもたちを楽しませようと頑張ってくれていることはわかるため、私は発想を変えて夜のドライブの時間を家族の時間にしようと決めました。
まずは、子どもたちに楽しんでもらうために、出かける場所を夫の許容範囲の中でできるだけ近く場にして、遅くても21時までには帰るというルールをつくりました。すると、遠出したい夫も子どもたちも満足してくれるようになったのです。
ドライブをしたがる夫に対して不満を持ったこともありました。しかし、夫なりに家族サービスをしようと努力しているのだろうと解釈してからは、子どもたちの負担のない程度で、一緒に楽しめるようになりました。ドライブのおかげで、子どもたちはいろいろな場所を知ることができていい経験になっているのかなと今では思っています。
著者/中山真希
イラスト/おんたま
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