頻繁におこなわれる食事会
当時、私は仕事でまとまった休みを取ることが難しく、毎日とても疲れていました。仕事がある日は、21時ごろに帰宅することもあり、そこから夕食を作り、家事をこなす日々。「やっと休日だ!ゆっくりできる」と思っているところに、義両親から食事会の誘いがきて「休日くらいゆっくりしたいなぁ」と思うことも。そして、食事会に誘われることがだんだん憂うつに……。そんなある日、とうとう事件が起こったのです。
夫に説得されて
ある年のお正月、私たちは元旦に義実家を訪れていました。義実家で食事をしているとき、義父が「お正月休みの間に、みんなでフレンチでも食べに行く?」と、私たちを食事会に誘ったのです。お正月休み中、実家へ年始の挨拶をしに行く予定もあった私は、正直断りたかったのですが、夫が「行く」と返事をしてしまい、義実家の食事会に参加することに……。
帰宅後、夫に「お義父さんが言っていた食事会だけど、私は実家へも行かないといけないし、家でゆっくりする日もほしいから、食事会はあなただけで行ってきてくれない?」と頼みました。しかし、夫は一緒に参加してほしいようで、「お正月休み明けの1週間は俺がずっと食事を作るよ!その代わりに、食事会には一緒にきてほしい」と交換条件を出してまで、私を説得しようと必死な様子。
そんな夫の説得に流されてしまい、私は義実家の食事会に参加することになりました。
食事会中、具合が悪くなって…
そして、食事会の当日。前日に実家へ挨拶に行っていた私は、実家での家事で疲弊していました。さらに、休み明けで大量に溜まっているであろう仕事へのプレッシャーもあり、せっかくの料理も喉を通りません。ついには、食事会の場で吐き気までしてきて……。食事の場で失礼だとは思いつつ、トイレと食事の席を頻繁に往復することになり、出された料理も食べきれず残してしまいました。
なんとか食事会が終わり、帰宅すると夫が「あの態度はなんだ! しかも、ごちそうになっているのに、食事を残すなんて失礼だ」と怒り出したのです。体調が悪い中、夫に怒られた私は「1日くらいゆっくりする日がほしいって、私は最初に断ったじゃん」と反論しました。すると、夫は「最終的に行くと決めたのはお前だろ! 体調管理くらいしっかりしろよ」と言ってきたのです。
確かに、夫に説得されて食事会に行くことを決めたのは私です。しかし、義父に誘われたとき、夫は私の意見を聞かず、食事会への参加を決めました。それなのに、一方的に怒るのは少し卑怯な気がしました。それ以来、無理な頼みごとをされたときは、説得されてもキッパリと断るようにしています。
当時は、夫への怒りが大きかったのですが、自分の気持ちや仕事の状況などをもっと夫に話していれば、状況も変わったかもしれないなと今では思っています。また、義両親とのお付き合いに関しても、自分が疲弊しない程度にとどめておくことが大切だと実感しました。
著者/佐倉さくこ
イラスト/もふたむ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!