結婚することをお義姉さんに報告
私たち夫婦は交際0日婚です。もともと知り合いだった彼と再会したことをきっかけに、すぐに結婚することが決まりました。私自身も他人事のような感覚で結婚話が進んでいったのですが、スピード婚に驚いたのは自分だけではなく、お互いの家族も同じでした。
ある日、お出かけしたときのことです。彼が近くに住むお姉さんの家に顔を出しに寄りたいと言い出しました。両家の家族にはのちのちしっかり結婚報告しなければならないとは思っていましたが、突然お義姉さんに会うことになるなんて、まったく心構えができていません。ところが、私の緊張や不安をよそに彼は行く気満々です。
和やかに結婚報告が終わったかと思いきや…
彼が行く気になっているので、私も渋々ながら同意しました。実際に行ってみたらお義姉さんもお義兄さんも話しやすく、すごく良い感じで終始和やかな空気で過ごせたので安心しました。行く前の緊張感や不安はなんだったんだろうと感じたくらいです。
しかし翌日、彼に私の連絡先を聞いたお義姉さんから、私に直接長文のメッセージが届いたのです。彼からお義姉さんに私の連絡先を教えたとは聞いていなかったので、あまりに突然の連絡にびっくりしました。
その内容は、「弟は周りの仲の良い友だちが次々に結婚していって、自分だけ取り残されて寂しいだけだと思う。いきなり結婚するのは突然すぎる。スピード婚はちょっとどうなんだろう。お互い冷静になってもう少し考えてみたら? 勢いで結婚して万が一失敗しても責任はとれません」といったものでした。
突然メッセージが届いたこと、その内容を読んで反対されているのでは?という気持ちと驚きで、携帯を持つ手が震えたのを今でも覚えています。
結婚の意思表示はしっかり伝えた
お義姉さんからの突然のメッセージに驚きながらも、私は「勢いで決めたわけではないので安心してください。私自身も早々に結婚を決めたとは思っていますが、ちゃんと結婚してもいいと思える相手です」と答え、結婚の意志があることと、失敗しないように努力します、と伝えました。
その後何度かやりとりをして、「うちの弟で本当にいいのか?」と何度も念を押されましたが、お義姉さんは私の意志の強さに納得してくれたようで、私たちの結婚を認めてくれました。
彼のご両親は遠方に住んでいるので滅多に会う機会はないのですが、お義姉さんの住まいは私たちの家から車で1時間程度です。今後はご両親よりも頻繁にお義姉さんと会うことになるだろうから敵に回してはいけないと思っていたので、ホッとしました。
その後、無事結婚し子どもが産まれ、子どもたちの歳も近いことから、お義姉さんの家に遊びに行く機会が増えました。今では本当の家族のように仲良くしてくれるので、あのときのお義姉さんからの長文メッセージは笑い話のネタになっています。お義姉さんは「弟で本当にいいの?」という確認がしたかったと言い、彼は「そんなやりとりしていたことも知らなかった」と言い、私は「結婚に反対されていると思った」と、お互いの当時の思いを告白し、みんなで笑っています。
著者/Sugar111 佐藤 幸代
作画/霜月いく
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