「揚げ物の片付け、効率が悪いよ」
夕食に揚げ物をした日の夜、床に飛び散った油を拭いていたときのことです。背後から「効率が悪いよ」という夫の声が聞こえました。夫は私の掃除方法が悪いと指摘し、「自分はいつも別の方法で掃除をしている」と言い放ったのです。しかし、私は夫に揚げ物の後片付けを頼んだことは一度もありません。
いきなり指摘されてイラッとした私は、夫に「揚げ物の後片付けなんてしたことないでしょ」と言いましたが、夫は「1回だけしたことあるよ」と言うのです。たった1回しかしたことないのに、偉そうに私のやり方を指摘してくる夫に、とっても腹が立ちました。
全然しないのに「いつもしている?」
さらに夫は、「ここ、油が残ってるよ」「先にこっちを拭いたほうがいいよ」と小言を言ってきます。片付けを手伝ってくれるわけではありません。口だけです。
「先に床じゃなくてコンロから掃除するんだよ、僕はいつもそうしてる」と、ほとんど掃除をしない夫が言うので、「そんなに偉そうに言うなら毎日家事をやってよ!」と、思わず怒鳴ってしまいました。毎日家事をしているのは私なのに、なんで揚げ物の後片付けを1回しただけの夫に偉そうにされなきゃいけないの!?と、怒りが爆発してしまったのです。そのひと言がきっかけで、大喧嘩になってしまいました。
ほとんどの家事を私がしているのに、「僕はいつもそうしてる」という夫の発言はおかしいと思います。
偉そうに言うなら家事をやってよ!
私が怒ったことに驚いた夫は、最終的に謝ってくれました。夫は、私に対して良かれと思ってアドバイスをしたつもりで、悪気はなかったそうです。「たしかに、全然家事をしない僕に偉そうに言われたら腹が立つよな。ごめん」と夫も反省してくれました。
たしかに、掃除をするときは上からと言うため、夫が「床よりも先にコンロを掃除したら?」と言ったことは間違いではありません。しかし、そのときの私はべたついている床をまず何とかしたかった、という理由があったのです。
私を怒らせてしまった夫は「手伝うよ」と言ってくれ、そのあとは2人で協力してコンロや床を掃除しました。
夫は良かれと思ってアドバイスをしたつもりだったようですが、家事をしている量が多いと自負している私にとって夫の発言は不快なものでした。それぞれのやり方があるので、相手のことを考えた上でのアドバイスだったとしても、あまり他人の行動に口を出すのは良くないのだと、私自身も学びになりました。
著者/やん子
作画/霜月いく
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