【前回のあらすじ】子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。手術時には細胞を切り取り、医師が病理検査(細胞を顕微鏡で調べる検査)へ。その結果、がん細胞がリンパ節にも転移していて、子宮体がんのステージはⅢCだと判明。その後、抗がん剤治療が始まると、副作用である脱毛や手足のしびれなどの症状が出現。それからしばらくして、2回目の抗がん剤治療に臨んだのですが……。
2〜3回目の抗がん剤治療とまさかの急展開!
この日は、2回目となる抗がん剤治療。1回目は入院が必要でしたが、2回目からは日帰りでの治療となるそうです。途中、前回もお世話になった看護師さんが「どうですか?」と様子を見にきてくれて、少しだけホッとした、はたうたねこさんでした。
11時に病院を訪れ、病室のベッドの上で昼食を食べつつ治療を受けて、16時過ぎには帰宅。お昼過ぎになると、抗がん剤の影響もあってか眠気に襲われたはなうたねこさんでしたが、看護師さんがこまめに血圧を測りにくるので、眠れはしなかったそうです。
驚いたのは、吐き気止めの薬が1錠で473円もしたこと。その金額を見て、一気に眠気が覚めたはなうたねこさんでした。
抗がん剤投与後の副作用はというと、前回同様におなかにしびれがあり、おへそのあたりがぽっこりと尖り、手術時の傷口からは膿のような液体が出てきました。さらに手足にもしびれがあり、特に足の付け根にはビリビリと強いしびれを感じたそうです。
2回目の抗がん剤治療後も、前回と同じく、吐き気はなく、食欲はあって、お通じも正常でした。
しかし、日常生活に戻ると、食の好みに多少の変化が。サラダ、豆腐、野菜スープ、ミネラルウォーターなど、今まで好きだった『味が薄い物』があまりおいしいと感じなくなり、逆にいつもは食べないようなカレー、チョコ、あんぱんなど、『味が濃いの物』がおいしいと感じるようになったのです。
その後は、お姉さんが所属している笛のサークルの演奏会に行って感動したり、職場の人たちと女子会ランチをしたり、姪っ子が成人式の前撮りで晴れ着を着るというので、そのあと姪っ子と一緒に写真を撮ったり……。
同じ日に、晴れ着を着た姪っ子をはじめ、家族全員で集まって食事をしたり。
平和な日々がこのまま続くと思っていた、はなうたねこさん。
しかし……
3回目の抗がん剤投与をおこなって4日目の深夜、はなうたねこさんの体に突如異変が!
「なんだかおなかが空いたなあ」などと考えているうちに胃がチクチクし始め、そのうちギリギリとした激痛に変わったのです!
激痛のさなかに便意をもよおし、トイレに駆け込んだはなうたねこさん。そのあと、どうにか胃痛を和らげるべく胃薬を飲みましたが、あまり効果は得られず、吐き気が出てきてしまいました。また、病院からもらったパンフレットに、「抗がん剤による吐き気の副作用には胃を冷やすといい」と書かれていたので、冷凍庫にあった保冷剤で胃を冷やしてみたものの、まったく効果がありません。
ーー痛いよ、気持ち悪いよ、誰か助けて。
時間とともに吐き気がひどくなり、先ほど食べた夕食も胃薬も、すべて戻してしまいました。
ーーこれは絶対におかしい。胃痛や吐き気だけでなく冷や汗も出てきたし、抗がん剤の副作用でこんなに体調が悪くなるはずがない。誰か……助けて。
ひとり暮らしのはなうたねこさん。すぐ助けにきてくれる人は残念ながらいません。
ーーもうダメだ。耐えられない。救急車を呼ぼう。
そうして、深夜の2時ごろ、人生で初めて119番をしたはなうたねこさんでした。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!