深夜2時の救急搬送
子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮体がんのステージがⅢCだと判明し、抗がん剤治療を受けることになりました。
その後、1〜2回目の抗がん剤治療はなんなく終了。しかし、3回目の抗がん剤治療を受けてから4日目の深夜、はなうたねこさんの体に異変が! なんと、激しい胃痛とともに便意や吐き気、冷や汗に襲われたのです! 「もう耐えられない」と感じたはなうたねこさんは、深夜の2時に救急車を要請し……。
3回目の抗がん剤投与をして4日目の深夜、激しい胃痛や吐き気、冷や汗などに襲われたはなうたねこさんは、「これは絶対におかしい。抗がん剤の副作用ではないのかも」と思い、深夜の2時に救急車を要請。このとき、救急隊員からは「もし今飲んでいる薬があったら出しておいてください」と言われたそうです。
「このまま入院するかも」と冷静に考えたはなうたねこさんは、腐りそうな食材を冷蔵庫にしまい、携帯電話の充電器と下着とバンダナをかばんに詰めて、家を出る準備を済ませました。しかし、救急車を待っている間も吐き気はおさまらず、準備をしては吐いて……を繰り返していたそうです。
そして、119番通報をしてから約5分後に救急車が到着。
車椅子を持って駆けつけた救急隊員2人に「歩けますか?」と聞かれたものの、激痛でもはや喋ることすらできず、呼吸するので精一杯だったはなうたねこさんは、「はい」とも「いいえ」とも答えられません。「大丈夫そうですね」と救急隊員に言われ、そのまま車椅子に乗せられることなく、どうにか自力で歩いて救急車へ乗り込みました。
その後、救急隊員から「何を食べました? なまものは? 下痢は? 今飲んでいる薬は?」と質問され、「お薬手帳と保険証を見せてください」と言われました。しかし、「うぅぅ」と唸るばかりで、なかなか答えられないはなうたねこさん。お薬手帳と保険証、大学病院の診察券を渡すことで、救急隊員に「この大学病院で抗がん剤治療を受けているからここに搬送してほしい」と、自分の意思を伝えました。
その後、救急隊員が大学病院に連絡し、無事に大学病院で受け入れてもらえることに。
大学病院に到着すると、救急隊員が代わりに受付を済ませてくれ、まずは抗がん剤の副作用かどうかを確かめるため、婦人科の医師に診てもらうことに。しかし原因は突き止められず、次に内科の医師に診てもらいましたが、やはり原因は不明。さらに、痛み止めの点滴を打ってもらい、坐薬を挿入してもらっても、まったく効き目がありません。そんな中、吐いているときだけ胃の激痛がなくなることに気づきました。
結局、激痛や吐き気に耐えながら、血液、尿、エコー、レントゲン、CTなど、数々の検査を受けて、原因を突き止めることに。
検査結果を待つ間もじっとしていられず、ベッドの上で何度ものたうち回っていた、はなうたねこさん。のちに、「『悶絶』とか『七転八倒』って言葉って、こういうときに使うんだろうな」と、このときのつらさを語っています。
それからしばらく経ち、朝の9時過ぎ。主治医の先生がきてくれ、「もしかしたら腸炎かもしれません」とのこと。その後、2回目の坐薬が効いたのか少しだけ痛みが和らいだので、とりあえず職場とお姉さんに連絡を入れました。
すると、最後に外科の医師がやってきて……
「腸閉塞ですね」と言うのです!
ーーえっ? 腸閉塞? 胃が痛いのに腸が原因だったの?
まだ疑問が残るはなうたねこさん。しかし……
「残念ですが、開腹手術が必要です」と、外科医に言われ、
ーーえっ。また手術をしなきゃいけないのか……
と、疑問よりも大きなショックに打ちのめされた、はなうたねこさん。
このあと、緊急手術を受けることになったのでした。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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