腸閉塞で緊急手術!
子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。子宮体がんのステージがⅢCだと判明し、抗がん剤治療を受けることになりました。その後、3回目の抗がん剤治療を受けてから4日目の深夜、はなうたねこさんの体に異変が! なんと、激しい胃痛とともに便意や吐き気、冷や汗に襲われたのです! 深夜の2時に救急車を要請し、病院で検査を受けた結果、今度は腸閉塞になったことが判明。急きょ、緊急手術を受けることになり……。
深夜に強烈な胃痛と吐き気に襲われ、救急車で搬送されたはなうたねこさん。明け方ごろに検査結果が出て腸閉塞だとわかり、激痛が始まってから約半日後のお昼ごろに緊急手術がおこなわれました。
手術では小腸を40cmほど切除。この時点で術後の病室は未確保でしたが、手術しないと手遅れになるとのことで、手術が最優先でおこなわれたそうです。「一刻も早くこの激痛をなんとかしてくれ」と痛みに悶えていたはなうたねこさんでしたが、手術が終わると今までの激痛が嘘のように消え去りました。
その後、正式な病名が判明。『絞扼(こうやく)性腸閉塞』、いわゆる腸捻転で、聞くところによると小腸がねじれていたそうです。小腸がねじれるなんて想像しただけで痛そうですね……。
手術後はおなかの激痛もなくなり、手術した傷口部分もそこまで痛くありません。ただ、タイミングが悪く、このときのはなうたねこさんは抗がん剤の副作用の1つ、『骨髄抑制』がちょうど起こっている時期でした。
骨髄抑制とは、抗がん剤によって骨髄の働きが低下した状態のこと。骨髄の血液細胞をつくる働きが低下した結果、動悸や息切れ、めまい、貧血、だるさ、出血しやすい、感染症にかかりやすいなどの症状が体に現れます。
骨髄抑制によって体がフラフラし、うまく歩けないはなうたねこさん。看護師さんに協力してもらい、手術後は車椅子で運んでもらったり、歩くときに手を貸してもらったりして、レントゲン検査などを受けました。
入院中のある日のこと。はなうたねこさんが病院のロビーで食事をしていた際、目の前にいた女性と会話をする機会があったそうなのですが、実はこの女性も腸閉塞で入院したとのこと。
その女性に話を聞いてみると……
彼女は、はなうたねこさんとは違う方法で腸閉塞の治療を受けたのだとか。はなうたねこさんは開腹して小腸を切除する手術を受けました。開腹手術の場合は体の負担が重い代わりに、すぐに治すことができます。
一方で、彼女は開腹手術を受けず、鼻から管を入れて小腸の詰まっている部分まで管を伸ばし、小腸の詰まっている部分より手前にある空気やガス、体液を抜く治療を受けたそうです。治療後、小腸がしぼんで均一になったら食事を始めることができますが、うまくいかなかったら再度やり直します。この方法は開腹手術と比べて体の負担が軽いのですが、うまくいかなければ何度もやり直す必要があり、治療期間が長引いて医療費がかさむ可能性もあるそうです。
どっちの治療法がいいのか比較した結果、「どっちもどっちだよね」という結論に至った2人でした。
今回も、医療費がいくらになるのか気がかりだったはなうたねこさん。
手術・入院することがあらかじめわかっていて、限度額認定証を前もって申請していれば、病院の窓口で払う費用は安くなります。しかし、今回は緊急手術を経て入院したため、限度額認定証は申請していません。そのため、はなうたねこさんは今回、病院の窓口で一旦、医療費の全額を自己負担しなければならないのです。その後、高額療養費制度を申請すれば、一定の金額(自己負担限度額)を越えた分が、あとで払い戻されます。
でも、その『一旦払う金額』はいくらになるのか……?
不安になったはなうたねこさんは、看護師さんに相談して概算を出してもらいました。
すると……
今回の医療費は、だいたい13万円くらいになるとのこと。
ーー100万円とか言われたらどうしようかと思ったけど……13万円くらいならなんとかなるな。よかった。
と、安心したのでした。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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