腸閉塞で緊急手術したあとの経過
子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。病理検査の結果、子宮体がんのステージⅢCだと判明し、抗がん剤治療を開始しました。それからしばらく経ったある日の深夜、今度は強烈な胃痛に襲われて救急車で運ばれたはなうたねこさん。なんと、今度は『絞扼(こうやく)性腸閉塞』、いわゆる腸捻転になってしまったのです! その後、緊急手術がおこなわれ、そのまま入院することに。術後の経過はというと……。
※イラストはイメージであり、実際の抜鈎器の形状とは異なります。
点滴が外れたころ、傷口を保護していたドレッシング材(保護テープ)を剥がすことになった、はなうたねこさん。保護テープを外してみると、子宮体がんの手術をしたとき(1回目)の傷口は糸で縫合されたのですが、今回の手術で切った部分はスキンステープラー(ホッチキスのようなもの)でパチンパチンと留められていました。ステープル(ホッチキスの針のようなもの)の数を数えたところ、27個もあったそうです。
後日、病室に医師がやってきて「今からこの医療用ホッチキスの針を取りますね」と突然の宣告! その日は、抜鈎器(スキンステープラー専用リムーバー)で1つおきにステープルを抜き、翌日に残りの半分を抜いたそうです。
針がなくなった傷跡は穴だらけ。「この穴って残るのかなあ」と不安になった、はなうたねこさんでした。
最後の病院食を平らげ、ようやく退院となったはなうたねこさん。
今回はお姉さんに車で送ってもらわず、ひとりで電車で帰宅しました。すると、深夜に救急車を呼んで慌てて家を出てきたため、部屋には布団が敷きっぱなしで、服も脱ぎっぱなしの状態。冷蔵庫に入れておいた食材もカビが生えている物がちらほら……。
退院してまずは部屋の片付けから始めたのでした。
退院後しばらくして、術後の経過観察のために再び病院を訪れたはなうたねこさん。外科の先生によると、「今回、腸閉塞になった原因は不明です。小腸が輪っかになっているところに、小腸が入り込んでしまったみたいです。こういうこともあるんですよ」とのこと。
ちなみに、医師いわく開腹手術をすると臓器が癒着する恐れがあるそうなのですが、前回の子宮体がんの手術後に癒着してしまったところがねじれたわけではなく、今回はまったく関係のないところがねじれてしまったのだとか。その結果、小腸はパンパンに膨れてペラペラの薄い状態になっており、破裂寸前の状態に。もし、そのまま破裂していたら小腸内の物が外に飛び出し、腹膜炎になっていたかもしれないそうです。
間一髪のところで緊急手術をして、破裂を防ぐことができたのですね。
外科の先生は「原因は不明」と言うものの、産婦人科の先生には「腸閉塞になったのは抗がん剤の影響とも考えられるので、抗がん剤治療はあと3回ほどおこなう予定でしたが、中止にしましょう」と言われてしまいました。
今後の子宮体がんの治療は、一体どうなってしまうのでしょうか?
退院したはなうたねこさんは、お母さんに退院の報告をすることに。前回の子宮体がんの手術でも医療費でお世話になったのに、今回もまたお母さんのお世話になってしまったので、申し訳ない気持ちがありました。
ーーお母さん、親不孝者でごめんなさい。
そんな気持ちでお母さんに謝罪とお礼を告げた、はなうたねこさん。すると、お母さんは「人生いろいろあるさ」と励ましてくれ、その言葉に思わずホロリ。家族の大切さを痛感した、はなうたねこさんでした。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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