毎年恒例を崩せない、実家のお正月
お詣りに行く、帰省して親戚が集まる、そんな実家での普通の年末年始。
子どものころは楽しいものでしたが、成長するにつれて「友だちと過ごしたい」「初売りに行きたい」と自分のやりたいことも出てきました。しかし、毎年当然のように家族で過ごすお正月に、そんな自分勝手なことが言える雰囲気でもなく諦めていました。
それは大学生、社会人と大人になっても続きます。ある年、友人に誘われたカウントダウンイベントに行きたくて、両親に話してみると「ありえない!」 と大ブーイング。
いい大人なのに、いつまでこの過ごし方に縛られるのかとうんざりすることもありました。
結婚して初めての年末年始
結婚して初めての年末年始。妊娠初期でつわりもあり、長時間の移動も不安だったため帰省を見送ることにしました。帰らないと言ったら私の両親はどんな反応をするのだろうと少し不安でしたが、「ゆっくり過ごしてね」とあっさり了解され、私は拍子抜け。
そして、このとき人生で初めて年末年始の過ごし方を夫と2人で決めることができたのです。のんびりテレビを見て、おいしいものを食べて、近所を散歩をするだけでしたが、好きに過ごしていいんだと思うとうれしかったのを覚えています。
現在の年末年始
それから数年経ち、現在では結婚して最初の年末年始と新型コロナウイルスの感染拡大で帰省を自粛した年以外は毎年、私の実家と夫の実家を交互に帰省しています。
結婚前は参加が当たり前だったお詣りや、親戚との集まりも両親から「どうする?」と確認されるように。こうして確認されることに、両親との関係の変化を感じ、「今までは当たり前だった年末年始を過ごすことはないのだな」と少しさみしくも感じています。
でもやっぱり、参加するかしないかを自分で選べるというだけで気楽で快適です。
年末年始の過ごし方は結婚して感じた大きな変化の1つです。強制されているような気がして憂うつだった年末年始ですが、選択肢が増えたことで実家の両親や家族と「恒例の年末年始」を過ごせることに幸せを感じられるようになりました。
子どもの成長や家族の変化で恒例だと思っている過ごし方もいつまでも続くわけではありませんが、続く限りは楽しく過ごしたいと思います。
著者/大岡むぎ
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