毎日昼過ぎまで寝て過ごし、口だけは達者の働かない夫を見て、RINさんの頭には「離婚」の2文字がよぎりました。自分の貯金は憧れの結婚式のためのもの。それなのにぐうたら夫を支えるためにつかうなんて……、とRINさんはモヤモヤ。
どうせ貯金を崩すなら、結婚式をさっさとやってしまおうと夫に提案します。すると夫は――。
「結婚式は好きにしていいよ」はいったい…
※47話参照 →「イイ男はモラハラ夫でした」20話参照
夫はバイトの面接に落ち、収入も夫の残高もゼロになってしまいました。RINさんは、結婚式のために貯金をしていたお金に手を付けることを覚悟します。そしてそれならいっそ、結婚式をさっさと挙げようと思い、夫に提案。すると夫は、
「は? 結婚式? オレは一度盛大にやってるわけ。どのツラ下げてまた結婚式やるんだよ?」
と言い出しました。
結婚する前は
「RINの好きにしたらいいよ」
「オレ一度やってるけどさ、RINがしたいなら結婚式しよう」
そう言っていたのに……。
RINさんがそのことに触れると夫は、
「それにもう結婚して何カ月も経ってるのに今さら結婚式もクソもないだろーが。あんなのは結婚してすぐやるもんだ!!」
とまで言い出したのでした。
◇ ◇ ◇
RINさんは結婚式についてモラハラ夫さんに、結婚前、「RINの好きにしていいよ」と言われていました。その言葉に思いやりや愛情を感じ、モラハラ夫さんの離婚歴などの、懸念していたことが吹っ切れたのではないでしょうか。それだけに約束してくれたことが次々と覆されていくのは、とてもショックですよね。