熱が下がらないヒカリちゃんは、病院へ行くことになりました。しかしパパが帰ってくる夕方まで、サチさんはワンオペ状態です。
しばらくすると、ヒカリちゃんが泣き始めました。今までは抱っこをすると泣き止んでいたのに、抱っこをしていても泣き続けるようになってしまったのです……。
泣き止まないヒカリちゃんの姿を見て心配になったサチさんは、今から病院へ連れて行くか迷いました。しかし、熱も下がっているし夕方にパパと一緒に病院に言ったほうが安心だと思い、午前中はなんとか抱っこで過ごしました。
そして、午後1時過ぎになると突然ヒカリちゃんが顔を真っ赤にして大声で泣き始めたのです。
「何かがおかしい、やっぱり病院へ連れて行こう……!」
そう思ったサチさんは、病院へ行く準備をするためにヒカリちゃんを布団へ寝かせました。
するとヒカリちゃん。ピタッと泣き止みガクガクと震え始めたのです……。
落ち着け…夫が言っていたことを思いだせ…
※右の手足の痙けいれんの場合、眼球も右に向くことが多いです。
※強直発作(ギューと力が入った状態)から間代発作(カクンカクンとなる発作)に変化して、けいれんが止まることもあります。
けいれんを起こしたヒカリちゃんを見てサチさんは、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
ですが、「落ち着け、落ち着け」と自分に言いきかせて、夫が言っていたけいれんを起こしたときにしておくべきことを、確認しました。
サチさんは、ヒカリちゃんがけいれんし始めた時刻をメモして、けいれんの様子を細かく観察。すると、いれんが左右対称ではないことに気がつきました。そしてすぐに救急車を呼んだのです。
◇ ◇ ◇
左右非対称のけいれんのときはすぐに救急車を呼ぶということを思い出し、すぐに電話をかけたサチさん。いざというとき、母は強いですね。