ヒカリちゃんがけいれんを起こし、救急車を呼んだサチさん。しばらくして、「ピンポーン」とインターフォンが鳴りました。「救急車、もう来たのかな? サイレン鳴ってないのに……」と思って確認すると、インターフォン越しにいたのは、サチさんのお母さんでした。
すぐに家の中に入ってもらい、ヒカリちゃんの今の状況をお母さんに伝えるサチさん。「救急車呼んだ?」と、お母さんに聞かれたとき、ちょうど「ピーポーピーポー」とサイレンの音が聞こえてきたのです。
救急要請から、約10分で救急車が到着。ヒカリちゃんはすぐに搬送され、サチさんとお母さんは一緒に救急車で病院へ向かいました。
救急車に乗っている間もヒカリちゃんのけいれんは続いていて、「早く病院に着いてほしい」とサチさんは願うばかりでした。
子どもが重症なのかと思ったら、涙が止まらなくて…
病院に到着すると、ヒカリちゃんはすぐに処置室に運ばれました。サチさんとお母さんは待合でヒカリちゃんの処置が終わるのを待つことに。
そしてしばらくすると、看護師さんが待合室に来て「あの、こちらお渡ししておきます」と言って、ビニール袋を手渡してきました。
その中身は、ハサミで切られた状態のヒカリちゃんの洋服だったのです。その洋服を見て、サチさんはヒカリちゃんが重症なのではないかと不安になってしまいました。
それからサチさんとお母さんは、処置室の前でヒカリちゃんの無事を祈りながら待っていると、ようやく夫が病院に着いたのです。
◇ ◇ ◇
医師曰く、緊急時点滴を手に確保すると服が脱がせなくなるため、服を切る必要があるそう。
処置のためにハサミで切られたヒカリちゃんの服を見て、涙が出てしまったサチさん。普通に服を脱がせる余裕もないぐらいの状態だと思ったら、心配でたまらなくなってしまいますね。