夫の兄嫁が女の子を妊娠
私が夫と結婚してしばらく経ったころ、夫の兄のお嫁さんである義理の姉が女の子を妊娠しました。妊娠を知った義家族は、もちろんみんな大喜び。そんな中、生まれてくる子どもの名前を決めることになりました。
義両親の意見も取り入れつつ、子どもの名前は両親である義兄夫婦が主体的に考えることに。その結果、子どもの名前には、義母(夫や義兄のお母さん)の名前から1文字もらってつけることが決定。義兄夫婦も最初はその案に賛成していました。
義理の姉が名前の変更を希望
しかし、出産の直前になって兄嫁が、義母から1文字もらわずにまったく違う名前にしたいと言い出したのです。義母の名前から1文字を使うことで納得していた義両親はこれに反対し、兄夫婦と義両親の間で対立が起こってしまいました。
私としては、どちらの意見も理解できたので、どちらの味方につく気もありませんでした。それに、私自身がまだ嫁入りしたばかりの新参者であり、どちらかの味方につくことで今後の関係性が悪くならないか心配でもあったため、できるだけ中立の立場でいようと考えたのです。
義実家を訪れた際に意見を求められる
しかし、義実家を訪れると自然とその話になり、1人でも味方を増やしたい両陣営から「どう思う?」と意見を求められてしまいました。結局、私はどちらにも加担するようで加担しないような中途半端な立ち位置になり、両陣営とも私の態度に不満を抱いたようです。
これはよくない、と夫と2人で相談した結果、夫は私と同じく中立な立場を取りながら、両陣営の間で緩衝材のような働きをするに徹しました。私たち夫婦はどちらの味方になるでもなく、最後まで中立の立場を貫き通したのです。そのあと、最終的には義両親が折れ、義母の名前から1文字もらわず、義兄夫婦が自由に子どもの名前を決めるかたちで決着がつきました。
今回の揉めごとが起こるまで、義家族は非常に仲が良く、私も温かく受け入れてもらえていました。そのため、私は「義家族とは今後も良好な関係を築けるはず」と甘く考えていたのです。しかし、今回の揉めごとで義両親と義兄夫婦の板挟みにされた私は、自分はなんとも言えない微妙な立場なのだと痛感しました。義家族との付き合いは一筋縄ではいかないな……と感じた出来事です。
著者/百田
イラスト/もふたむ
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