職場の健康診断と髪の毛の話
子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。病理検査の結果、子宮体がんのステージⅢCだと判明し、抗がん剤治療を開始しました。
しかし、それからしばらく経ったある日、今度は『絞扼(こうやく)性腸閉塞』いわゆる腸捻転になって、救急車で運ばれてしまったのです! 緊急手術をしてすぐに体調は良くなったものの、主治医から「抗がん剤が腸閉塞の原因になった可能性も考えられますので、抗がん剤治療はストップしましょう」と言われてしまい……。
腸閉塞の手術を終えて少し経ったあと、職場の健康診断を受けた、はなうたねこさん。
すると……便潜血検査で要再検査となってしまったのです!
ーーもしや、がん細胞が大腸に転移した!?
不安になったはなうたねこさんが、かかりつけの病院の産婦人科に電話で相談すると……
「申し訳ないのですが、ご自身で外科に予約して内視鏡検査など受けてください」と告げられてしまいました。
ーーはぁ、がん拠点病院なのにアフターサービスもないのか……。それなら『がん科』を作ってくれよ!
と、病院の対応に少し不満を抱いた、はなうたねこさんでした。
ちなみにその後、子宮体がんの手術を担当してくれた主治医に相談したところ、「腸閉塞の手術からまだ間もないので」とのことで、もう少し経ってから大腸の内視鏡検査をすることになったそうです。
抗がん剤治療を始めてから、副作用でどんどん体毛が抜け落ちていった、はなうたねこさん。このころ、髪の毛はちょろっと生えている十数本を残して、ほぼすべてが抜け落ちた状態でした。
ーーこんなにちょろっとだけ残しているのもなあ……。
と、ついに残りの髪の毛を切ることを決意!
坊主頭になると、なんとなくスッキリした気持ちになったそうです。
はなうたねこさんが坊主になったころ、季節は冬でしたが、それでも日中に陽が当たると頭頂部はとても暑くなりました。逆に、夜に寝るときは頭がスースーして寒いので就寝時には帽子が必須アイテムになり、出浴後のドライヤーは不要に。
毛がなくなり地肌が丸見えとなった頭頂部は、ぬらぬら(=ぬるぬる)としていました。冬の乾燥しやすい季節だったこともあって、地肌が乾燥して余計な油分が出ていたのかもしれませんね。
その後は、抗がん剤をやめたことから、少しずつ髪の毛が生えてきたのですが……
なんと、髪質が変わってしまい、くるくるとした癖毛が生えてきたのです!
はなうたねこさんだけでなく、実際には多くのがんサバイバーが同じような体験をしているそうです。
子宮体がんの手術から1年が経過したころ、腸閉塞後の体調も落ち着いたので、久しぶりに実家に帰省したはなうたねこさん。少し伸びた癖毛に、家族は「えー!?」と不評でした。
このとき、はなうたねこさんは本当は病気のことを家族とたくさん話したかったそうなのですが、楽しそうに会話をしている家族を見ているうち、話せずに終わってしまったそうです。
それでも、久しぶりに家族で食卓を囲んで団らんする時間はとても楽しく、改めて家族の大切さを実感した、はなうたねこさん。
帰省を終えて自宅へと戻ったあとは、家族からあまりにも不評だった癖毛をなんとかすべく、美容室へ。
「髪質が変わってしまったのなら、切ったところでどうにもならないだろうな……」と、半ばあきらめていたのですが……
切り終わったあとの頭部を見てみると、短いながらも髪の毛がストレートヘアになっていたのです!
満足というよりも、「なぜ?」と疑問が強く残ったはなうたねこさんでした。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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